花火と大砲    国立メディア総合センター <考察>

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江戸時代といえば鎖国と天下泰平。

日本人はその中で、戦争で生まれた「火薬」というテクノロジーで

大砲のような兵器を作るのではなく、

ひたすら「花火」を作るのに熱中しました。

どっかああああん!と爆発する火薬を見て、

「おお、きれいだなあ、、花みたいだなあ、、」

と感動するそのセンスがすごい。

そして、

「オレ、作るよ。空にでっかい花をね!」

と、その持てる技術とテクノロジと技を(=全部同じ意味か)

を総動員して、「花火」を作りました。

で。

結局どうなったかというと、黒船がアメリカからやってきて、

どっかああんと、大砲で攻撃されても、応戦できなかった。

だって、花火しかないから。

好きだなあ。この話。

でも、そのおかげで、現在は世界において日本の花火技術は

群を抜いています。

さて。

2009年の現在の日本に、新たに「火薬」があったら、

「大砲」を作るべきでしょうか?

「花火」を作るべきでしょうか?

これは、「ソフトパワー」の議論でさんざん言われていますが、

資源のない日本は、「花火」を作るべきなのです。

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その花火を作るには「遊び心 (ASOBI)」と、「 技術 (WAZA)」

が必要です。

この二つは、漫画、アニメ、ゲーム、メディアアート、

すべてに必要な要素です。

どんなに小さくてもいい。

国立メディア芸術センターという「花火」を

日本の真ん中に、ドーン!!と打ち上げることは、

今の日本を元気にするきっかけになると、

僕は思います。

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