【ストレンジボイス/memo002】 ストレンジボイスとCGM

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みなさんはCGMってご存じ?「コンシューマー ジェネレイティッド メディア<Consumer Generated Media>」の略で、日本語で言うと、「消費者生成メディア」。これまでの大企業がPR力や流通力を使って消費者を上から目線で巻きこんでいったメディアではなく、消費者側が自発的(または無自覚な外部からの自発的コントロール)によって作られるメディアです。

とにかくインターネットにおけるブログやSNSなどの登場で、「口コミ」という情報の伝達がこの新しいメディアを加速させました。

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インターネット以前だと、たとえば僕が小学校のころにはやった「改造ガンプラ」なんかも、ちょっとした「消費者生成メディア CGM」でした。最初は趣味のみなさんの間で盛り上がっていって、その後、ホビージャパンという”雑誌メディア”がそれを取り上げさらにブーム。僕も作りましたよー、改造オリジナルGM。あまりにうれしくて枕元に置いて寝ましたね。もしあのときブログがあったら、「ボクはこんな改造をした!」って写真を載せて、オリジナルストーリーなんか考えちゃったりしてたかも。

ただ、ガンプラは工業生産品で個人では大量生産が無理。そこへバンダイさんが登場して改造ガンダムをほんとうに量産するようになって、CGMではなく、現在のガンプラ王国ができあがっていきました。

現在のCGMでは、工業製品ではなく「情報製品」を主とし、コンピューターという強力な「通信機&加工機&複製機」によって、個人が新しい情報を生みだし、量産し、流布させるようになっています。料理ブログやファッションブログ、さまざまな投稿サイトなど、大企業がなかなかコントロールしにくいフィールドで盛り上がっています。

さて、「ストレンジボイス」という現象を見るとき、このCGMのことはかかせません。そもそも僕が「ストレンジボイス」を思いついたのも、

1 初音ミクがニコ動で盛り上がっている
2 ヒューマンビートボックスがYOUTUBEで盛り上がってる
3 オタマトーンの演奏映像がYOUTUBEで盛り上がってる

というのをおもしろいなー!と見ていたからです。こうした動画投稿サイトによって盛り上がるCGMがなければ、これらのストレンジボイスを聞くことはなかったでしょう。

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なので、自分でも注意して分けて考えなければならないなー、と思ったのは

①声の楽器へのメカニックな興味という「演奏者側の視点」
②CGMという「鑑賞者側の視点」

がストレンジボイスというテーマには共存しているということ。これは切っても切れない関係だけど、論点としてまったく違う。僕は発想の出発の時点では「①」の視点しかなかったけれど、取材を重ねると、②の問題の重要性を痛感。

後藤先生に音楽情報処理のお話をお聞きしたとき、「これからは音楽を聞くリスナー側が、情報技術によって、能動的に音楽を鑑賞するようになるでしょう」 とおっしゃってました。そういう潮流のクロスポイントとして、「声(ボイス)」というのは、カルチャー的にも技術的にも面白い場所なのでしょう。


【ストレンジボイス/memo 000】   ストレンジボイス イベントの概要
【ストレンジボイス/memo 001 音楽情報処理研究ってなに?



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【ストレンジボイス/memo001】 音楽情報処理ってなに?

ストレンジボイスの開催にあたり、先週は出演されるみなさんに実際にお会いしてお話をうかがいました。アイドルのNUTNの皆さん、ヒューマンビートボックスのAFRAさん、音楽情報処理の後藤真孝先生、YAMAHAのVOCALOID関連のみなさん・・・・。どのみなさんもお話が面白くて好奇心爆発なんですが、一方で、あまりにちがうジャンルの方々なので、頭がごちゃごちゃに。そこで 【ストレンジボイス/memo】 という形で、とりあえず、思ったことをブログに書いていきます。整理できてない内容だけどごめんなさい!

さて、今回は「音楽情報処理研究」についてメモ。

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先週、音楽情報処理で最先端の研究をされている後藤真孝先生のお話をうかがいにつくばの産業技術総合研究所(=産総研)に行ってきました。

そもそも「音楽情報処理研究ってなに?」とみなさん疑問なのでは?わっかりやすく言ってしまえば「デジタル技術とコンピュータの進歩で、音楽はどう発展するの?知りたくない?知りたいよね?そのための研究」です。

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現在はコンピューターやケータイであたりまえにデジタル音楽を聴く時代ですが、僕が小さい頃はすべてアナログ。音楽はレコードで聴いていて、小さなタンスぐらいあるステレオとスピーカーで聴いてました。とにかくレコードは、ありがたいものであり、その大きなジャケット、びっしり書かれたライナーノーツも含めて、「不可侵(おかすべからず)」なメディアでした。もーひれ伏してました。

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ところがそれがデジタル音楽になってくると小型化し、パーソナル化し、「シャッフル」という機能が登場して、アルバムの曲順はバラバラになりました。そしてウェブ経由で、コード屋さんにいかなくても、大量の楽曲を手に入れて持ち運べるようになりました。

さてさてこの先には、デジタル化された音楽はそんな「量的な変化」だけでななく、、内容そのものをいじくれる「質的な変化」の時代に突入するようです。極端な話を言えば、「好きなミュージシャンの歌声を、まったく別の人に入れ替える」とか、「バックの楽器の音やフレーズを、好きなものに変える」とか、みなさんのケータイ端末で、簡単にできるようになるのです。

アナログ音楽の時代には「不可侵」だった音楽のソースが、デジタルになってからは好きなようにカスタマイズできるようになる・・・。音楽の聴き方も、演奏も、そしてマーケットのあり方も変わっていく・・・。

そうした技術革新の研究を後藤先生はされているわけです。
ご興味のある方は先生のHPへ >こちら!

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さて、そうした内容を、後藤先生にお会いする前の緊張感の中でいろいろ予習したとき、僕は先生の研究が、

「音楽を演奏する」・・・プレイヤーサイド、
「音楽を聴く」・・・・・・・リスナーサイド

の二つのジャンルに分かれると思ったんですね。そこで上図のようなスケッチを描いて、お会いしたときにお見せしました。

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すると後藤先生は、

「う~ん、音楽情報処理の研究者の立場からいうと、図の中心は人間ではなくて、コンピューターですね。コンピューターが、いかに人間のように音楽を聴くか、そして演奏するか、の研究なんです」

と、おっしゃられた(上図)。それを聞いて、「なるほど!これが音楽情報処理か!」とすごく納得しました。僕は芸術というジャンルで表現活動をしているので、ド中心にいつも「人間」をドカンと据えてしまうんですが、研究者というのは違うんだ!と目からウロコでした。

この中心にいるコンピューター君が、いまやすばらしい発展をしていて、これまでは複雑すぎて分析が不可能だった音楽の中の「声(VOICE)」という分野も扱えるようになってきた。僕らの身近なところでは、カラオケで歌うと採点が出たり、ケータイでフレーズを歌うだけで知りたい音楽が検索できたり、初音ミクのように人工音声の歌手が出てきたり・・・。

いやあ、おもしろい!技術は明確に未来を見せてくれるから、いいですね。


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なんで槍を投げなあかんねん。

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いやあ、暑くなってきましたね!夜もなかなか寝苦しくなってきました。
僕はクーラーが苦手なので、寝るときは扇風機を回して寝ます。昨日は「夜は室温よりも外気の方がすずしいじゃない?」と思いまして、いつもは頭サイドにある扇風機を足元サイドに移動し、サッシをうっすらとあけ、扇風機で外からの風を送りながら寝ました。

これがいけなかったんでしょうか。変な夢を見ました。

僕はなぜか「芸能界大運動会」に参加してるんですね。で、応援席には体育着を着たアイドルたちがずら~り。なんのグループかはわからない。NUTでもAKBでもなかった。みたことないこたち。

で、そのこらが「社長~槍を投げて~!」って言うんです。ええ?と思ったけど、よく見たら僕はすでにフィールドに立ってる。つまり、ステージのど真ん中。まあ、こうなったら「末っ子体質」のスイッチオンですわ。やるときはやる!っていう根性ですわ。

ここはウケをとらなあかん!と思いまして、まずは槍を投げるふりをして、いきなりバトンみたいにくるくる回して見ました。槍って長いからなかなか回せないんですが、カンフー映画の棒術を思い出しながら、ぐるんぐるん回しました。

たぶん、そこそこウケてたとおもう。そのこらに。

で、頃合いを見て、いきなり全速力で助走。やり投げ選手みたいに猛スピードで助走。で、さあ、投げますよお!というところでいきなり立ち止まって、槍を地面に思いっきりたたきつけ、

「なんで、僕が槍をなげなあかんねええええん!」

と絶叫しました。とそこへなぜか司会の伊東四朗さんが近づいてきた。持ってるマイクを差し出して「なんですか?それは?」と質問。なのでいうたった。

「なげやりな、槍投げです!」

くるかな?くるかな?首を30度に傾けて、例の調子でつっこんでくるかな?と伊東氏を見ると、すんごく眉間にシワ。え?じゃあ、そのこらにはウケてるのかな?と振り返ったら、そのこら、全員消えてた。

・・・何でしょう、この夢は。扇風機に当たりすぎて、寒かったから、寒い夢を見たのでしょうか。
寝ざめはややさみしく、しかたがないのでカルピスを炭酸で割って一気飲みしました。

みなさんも、扇風機の向きには気をつけてください。

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ストレンジボイス~奇妙な声の実験室~

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さて、もうすぐ夏休みですが、7月にちょっと実験的なイベントをやります。タイトルは「ストレンジボイス ~奇妙な声の実験室~」です。どんな内容かといいますと、まずは案内文をどうぞ。

キャラクター性をもった新しい「声」のデジタル楽器「初音ミク」が日本だけではなく海外で大ヒットしています。その対局として、マシンの音を人間の肉体的な「声」で再現する「ヒューマンビートボックス」もHIPHOPシーンをにぎわしています。また、ロボット技術の応用し、機械的に声を再現する「ボイスメカニクス」の研究も進んでいます。そして生の歌声を聴くためにミュージシャンのライブステージに向かう観客の数も増えています。

それらの背景には、無味乾燥なテクノロジーが進むほど、もっとも原始的な楽器である「声」のもつ呪術的な魅力、楽器としてのしくみの面白さへの、人々の注目があるからだと思います。このイベントでは、そうした新しい「声」のパフォーマーたちが集まり、まったく異なるジャンルから「声」をテーマにしたステージを披露します。


・・・伝わったでしょうか?

「ストレンジボイス」とは、日本語に訳すと「ヘンな声」です。もっと短く言うと「ヘンゴエ」。現在、音楽業界やテクノロジーの分野でいろんな「ヘンゴエ」がボンボンと登場してきてる。それを一気に見てみよう!というイベントです。

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そもそもこのイベントをやろうと思ったきっかけについて書きます。

僕自身、7年前から”歌うロボット”を作り、その応用で歌うオモチャ「オタマトーン」をCUBEさんと発売して大ヒットしました。一連のこの製品たちを僕は「ボイスメカニクス」、つまり「機械の声」と呼んでました。僕がなぜ「声」に興味を持ったかというと、大きく以下の2点です。

① 機能性・・・「声」という肉の楽器のもつ、しくみ・機能的なおもしろさ

② 呪術性・・・人間の心をしばる、声という音の不思議さ

これにどっぷりはまってたんです。

で、YOUTUBEやニコ動を見ると、僕のハマり方と似てるけどまったく違うジャンルが同時期に盛り上がってきた。それがYAMAHAさんの作った「VOCALOID」のデジタル技術をベースに登場した「初音ミク」だったんです。みなさんもご存じのように、現在「初音ミク」はどえらい盛り上がってます。僕も発売されて即効買って「秋葉原☆キラリ」のコーラスで使ったんですが、これが面白い。(マニアックにいうと、高校生のとき、YAMAHAのミュージックコンポーザーを触ったとき以来の面白さ)。

「なんで面白いんだろう・・・」と考えると、やっぱり「機能性(しくみ)」と「呪術性」なんですね。心がないとわかっていても歌声に感情移入してしまう。しかしその操作そのものは、「打ち込み」というプログラムの機能性から生まれる。

と思っていたら、こんどは「声」を使ったすんごい面白い音楽がHIPHOPから盛り上がってきた。それが「ヒューマンビートボックス」です。

これは「初音ミク」や「ボイスメカニクス」とはまったく逆で、人間がいかに機械のような音を出すか?というジャンル。人間の声のしくみは太古からまったく変わってないのに、HIPHOPというカルチャーを通過したとたん、あり得ない音を人間が口から出し始めた、というのがめっちゃ面白い!(興味のある方はYOUTUBEを検索。超絶すごい動画がたくさんあります)。

ヒューマンビートボックスも、やっぱり人間の声が発する、泥臭くて、呪術的な魅力と、徹底した鍛錬で肉体を制御し、音を作っていくという、機械のよう機能性の魅力がある。

こうした「声」に関する新しい試みが、異なるジャンルで同時多発的に出てきた。これはいったいなんなんだ?いちど全部俯瞰して見てみたいぞ!

・・・・という好奇心で、このイベントを企画しました。そして集まっていただいたみなさんは以下の通りです!

 

明和電機・・・・ボイスメカニクス・パフォーマンス

AFRA・・・・ヒューマンビートボックス

VOCALOID(ヤマハ株式会社)・・・歌声合成技術の商品化

後藤真孝・・・・音楽情報処理研究  産業技術総合研究所 研究グループ長

フォルマント兄弟・・・・歌声合成ユニット

NUT・・・・アイドルボイス・パフォーマンス

なんというバラエティ。まったくことなるジャンルのみなさんが「声」をテーマに集結です。
ご興味がある方は、ぜひぜひご来場ください!

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strenge_voice_.pdfをダウンロード



 

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「ストレンジ・ボイス ~奇妙な声の実験室~」

 ◎とき:2011726日(火)
開場1900・開演1930 

◎場所:品川よしもとプリンスシアター

◎出演者

明和電機、AFRA、VOCALOID(ヤマハ株式会社)、後藤真孝(産業技術総合研究所 研究グループ長)、フォルマント兄弟、NUT

◎入場料金:前売り¥3,000(全席指定)/当日¥3,500(全席指定)


  • ◎チケット情報

    ★6月23日(木)前売りチケット発売開始(電協組合の先行発売あり)

    • ・チケットよしもと/0570-041-489(自動応答システム)
    • ・コールセンター/0570-041-356(受付時間10:00〜18:00)
    • ・チケットぴあ/0570-02-9999  Pコード:597−791
    • ・ローソン/0570-084-003  Lコード:38605
    • ・CNプレイガイド/0570-08-9999
  • ◎公演に関する情報・お問合わせ

    チケットよしもと TEL 0570-036-912(10:00〜19:00)


アトリエ、 大型倉庫棚を制作中。

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いやあ今日は暑かった!これからくるのね、この季節が。節電がんばりましょう。

さて、クーラーなんか最初からない明和電機のアトリエ。現在はなんの作業をしてるかというと、「倉庫棚」づくりです。棚っていっても、無印良品で売ってるような棚じゃないですよ。三階建、鋼材でできた、巨大な棚です。

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上の写真が明和電機のアトリエです。この空間の奥が倉庫になってるんですが・・・・

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わかりますかね。この単管で組んだのが、これまで使っていた倉庫棚です。丈夫は丈夫なんですが、いかんせん震災があったので、はたして大丈夫なのか?という心配もある。そしてなんといっても、がつんと増えた明和電機の製品たちを収納するのには、なんといても手狭。現在、明和電機の製品のほとんどがフランス展で出張中なので、このタイミングでえいや!と収納スペースを拡大してしまえ!という作戦です。

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で、これが現在制作中の倉庫棚の模型。65mm×65mm、厚さ6mmL字鉄鋼材をがっつり組み合わせた構造。

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で、本日は届いた鋼材のひたすら切断。・・・・これがね、重いんです。鋼材の長さは5.5mあるんですが、とてもじゃないけど、一人じゃ持てない。これを二人がかりで高速カッターでひたすら切断。今日は真夏日だったので、工員さんも汗だくです。しかも重いので「腰がいたいっす・・・・社長・・・」と涙目でした。がんばれ!!

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切り出した鋼材。短くても重い。とにかく重い。普段は明和電機、アルミニウムしか使ってないからビビりますね、この重量。

JRの駅とか線路の上には、見事な鉄でできたトラス構造(三角形を利用した丈夫な構造)の架線塔があったりしますが、いかにあれが重いかがわかりました。うすっ!

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トラス構造といえば、「月刊トラスライフ」。全国のトラス構造好きなマニアが愛読している雑誌で、僕も定期購読しています・・・・・って嘘です。

ツイッターで さんが撮影した鉄塔があまりにかっこいいので、適当に表紙を作ってみただけです。アマゾンで検索しても、ヒットしませんよ~

さて、明日は穴あけ作業だ。がんばろー!


いきなり寒くなって雨。僕は雨男。<ベテューヌ三日目>

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朝起きたら、しとしとと雨。ぎょええ、寒い!昨日までの夏日はなんだったの?あわてて現地のしまむらみたいな店で、Tシャツを2枚も買ったのに、着れないじゃん!

といいいますか、白状しますと、雨を降らしたのは僕です。僕はすさまじい雨男なんです。先週のチューリッヒも、着いた日は真夏日だったのに、次の日か雨。さむーい雨。ああ、かつて、なんど海外ライブの本番に雨を降らしたことか。

思い返せば2003年くらいのフランスライブだったかあ・・・。「夏だからフランスは、ぜったい雨は降らない。100%降らない。だから野外ライブ、やってシルブプレ」と現地のスタッフが言うから、屋根のないステージでライブやったら、思いっきりエンディングで雨が降ってきて、100ボルトがずぶぬれで感電しそうになったし。

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さて、屋根のある会場では今日もたんたんと楽器組み立て。数がありますからねー。今回は明和電機スタッフ6名でやってきました。みなさん手分けしてひたすら組み立て。

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会場にはテオ・ヤンセンの作品も到着。うーん!やっぱりすごい!ご存じない方のためにご説明しますと、この装置、歩くんです。生物みたいにぐにゅぐにゅ歩くんです。でも電気はまったく使いません。なのに神経系があって、方向転換したりするんです。全部空気制御。そしてボディは、ぜんぶ塩ビパイプの加工。

動いてる画像はこちら。

近くで見ると、クランク部分の加工とか、おもわずうなってしまう。もーね、職人の世界ですよ。なんか日本の竹職人を思い出す。近くであきるまで細部が見れるので、ちょっとぜいたくな気分です。うふふ。

おひるごはんで一苦労。  <ベテューヌ二日目>

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一夜明けてきょうは土曜日。昨晩のヘビメタの爆音も11時には終わり、おかげさまで熟睡。あいかわらず静かな町を歩いて展覧会場へ向かったが・・・かー!暑い!真夏の日差しでTシャツ来てても汗ばみます。

で、会場の「Le 360」に到着。もともとだだっ広い工場を改装して作った展覧会スペース。おお、明和電機にぴったりではないか。

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明和電機の荷物も無事到着。中に入ると、同じ出品者のカナダのアーティスト、[USER]さんたちが、作品を組み立てておりました。さてさて明和電機も組み立て開始。

午前中、がっつり作業をやって、いざランチへ。腹減ったなあ、と工員さんと街を歩いたんですが・・・・開いてる店がない。なめてました、フランスの田舎の土曜日を。食堂もおやすみなのね。そういえば、この町、マクドナルドも、サブウェイも、ましてやコンビニもなかったもんな。
しまったああ!

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で、さんざん歩いてみつけたスーパーで、バーベキューの肉を買ってきて、焼いて食べました。いきなりの合宿ムード炸裂です。どうなるんでしょう、明日からの食生活。

ま、おしいかったんですけどね。

スイスからフランスへ移動  <ベテューヌ 一日目>

 

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今日はスイスからフランスへ移動。チューリッヒからパリまで飛行機で飛び、パリから電車で一時間半ゆられてベテューヌまで。フランスの北にある、この小さな街は今年文化都市指定で、年間通していろんな催しがおこなれています。明和電機が参加するのはそのひとつ、「TRANSFORMER」という展覧会。

 

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電車でベテューヌについて、タクシーでホテルまで。窓から見える風景は、のどかなフランスの田舎。道を歩いている人はほとんどいない。静かだなあ・・・

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と思っていたら、ホテルのすぐとなりの広場に、ハーレーにのった男たちが大集合。右も左も、革ジャン、ヒゲ、筋肉、サングラス。そして空中には、なぜかバンジージャンプで絶叫する大男。なんなんだ!このアメリカンな空間は!

 

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どうやら、「バイクフェスティバル」が開催されていたようで、特設ステージでは、修理屋のおっちゃんみたいな人がヘビメタバンド(けっこううまい)をやってました。爆音!やかましい!

 

はたして寝れるんかな、今夜・・・・・

 

ゲーテアヌムを見に行きました。 <5日目>

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今日は一日オフなので、チューリッヒからバーゼルまで電車で移動し、シュタイナーの「ゲーテアヌム」を見てきました。

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ひとことで言えば完璧。ひとりの人間の宗教的なビジョンが、造形に転化して、巨大な空間を作り出している。シュタイナーの芸術家としての造形能力(いわゆるデッサン力)は高くないと思うのだが、問題はそこではない。

宗教をモチーフに自分の表現をする芸術家はたくさんいる。
しかしシュタイナーのように、自分の宗教を作り上げ、それをさらに造形言語で表現した芸術家は稀である。

そこに、僕は感動してしまう。

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ゲーテアヌムの迫力は、建物だけでなく、それを囲む村が、すべてその宗教的な造形言語で覆われていることである。

現在のゲーテアヌムは放火によって新しく作られた2代目である。1代目は典型的なアールヌーボー様式で、それはそれで見事であった。しかしいったん消失することで、コンクリート作りの、堅牢で重厚な、新しい様式の建物として生まれ変わった。

芸術家ならだれしも、自分の表現をすべて捨てて、無から出発することを夢想するだろう。その試練をゲーテアヌムは建造物としてドルナッハの地に刻印している。

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ゲーテアヌムを見たあと、バーゼルまでもどり、ティンゲリー美術館に行った。戦後のマシンアートの流れの中で語られることが多いティンゲリーだが、残念ながらゲーテヌアムを見たあとだと、迫力にかける。

ホワイトキューブの空間に置かれた、アート。

この典型的なプレゼンテーションが、ゲーテアヌムの、壁のすべてを人力で削り、色を塗り、曲線を作り、そしてその中に作品を置くという「徹底的な芸術空間」にくらべると、なんとパターン化したものか。ゲーテアヌムの衝撃が収まったころに、ティンゲリーについては、考察しようと思う。

20世紀型の個人がフィーバーする芸術家のパターンと、シュタイナーのように強烈な思想・宗教を作り上げ、その後の多くの人の心をしばる芸術家のパターン。自分はどちらになりたいのだろう。あるいは、何パーセントが前者で、何パーセントが後者なのだろう。

意外かもしれないが、ゲーテアヌムに僕が近い感覚を持つ場所は、大阪の国立民族学博物館である。梅棹忠夫は、宗教家で芸術家なのかもしれない。

チワワ笛ワークショップin チューリッヒ <四日目>

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6月1日。今日はライブの二日目ですが、日中は現地のこどもたち20人と「チワワ笛ワークショップ」。

チワワ笛とは?

前回、2006年にチューリッヒで明和電機がライブをやった会場「KUNSTRAUM」で今度はワークショップです。参加したチビッ子たちは、最初に紹介したオタマトーンやノックマンに飛びつき大騒ぎ。

そのあとのワークショップも、大胆に手を動かして作ってました。ハサミやカッターを使うのでひやひやしますが、みんな使えこなせてました。日本でワークショップをやると、ときどきハサミの切断部を先端に持ってきて無理やり切る子とかいて、モノ作りの明和電機としては「おいおい、ハサミも使えんのか!」とびっくりすることがありますが、それがなかったです。

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日本と同じように100円ショップ(1ユーロショップ?)で買ってきた素材でチワワ笛を作りました。しかし顔はなぜかミニバスケットボール、そしてボディはプリングルスなので、かなりワイルドなチワワ笛ができあがりました。

最後はみんなで集まって、合唱。「チューリッヒ チワワ笛合唱団」のみなさんです。

いやあー可愛いなあ。なんでヨーロッパの子供はあんなにかわいいのに、大きくなるとみんな毛むくじゃらの大男になるんだろう。謎だ。昆虫なみの変態(メタモルフォーゼ)だ。

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さて、チワワといえば、ライブネタの「チワワの歌」。こちらはしっかり練習をしてライブにのぞみましたので、ばっちりウケました。

二日目は、さらにたくさんのお客さんがご来場で、超満員。熱い!熱気でむんむん!みなさん汗だくになりながらも、社歌のダンスを踊り、笑顔でした。物販のオタマトーンたちもあっというまに完売。よかったよかった。

「自分が好きなことを徹底的にやったら、人が笑顔になる。そのくらい好きなことに打ち込みなさい」。・・・・というニュアンスなことをダライ=ラマが言ってました。これからも、精進しようと思います!