作ることと、見せること。

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今月の23日から、クロアチアに行きます。
「デバイスアート」をテーマにした、展覧会と、ライブ。

展覧会は、明和電機の「アート作品」ではなく、量産した「プロダクト」、
つまりオモチャだけを展示します。
これは、めずらしいパターン。

で。

本日は、その展覧会で流す、「商品の説明ビデオ」を撮りました。
魚の骨のコード「魚(な)コード」から、幻の商品「パッチーナ」まで。

もうね。
ジャパネットたかたの気分ですよ。

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明和電機は、とにかく、製品のプレゼンテーションにどえらいエネルギーを
使います。社長自らが、使って見せて、説明して、買ってもらう。

アートとしてみたら、これはちょっと変わっているので、
もし明和電機のアートのジャンルはなんですか?と聞かれたら、

「プレゼンテーション アート です」

と答えてもいいほど。

でも、思うんです。

モノを作ることは大切だけど、それと同じぐらい大事なことは、それを見せること。

ちゃんと見せることができれば、評価があり、それは次なるアイデアを生む糧になり、
ときには、「資金」も得ることができる。

作りっぱなしでは、いつかは蓄えがなくなる。
アイデアも。
資金も。

 

まー

僕の場合、「製品よりも、商品よりも、自分が目立ちたい」
という、自意識過剰もあるんですけどね。

ご愛嬌。

技術と芸術とツイッター

芸術家には二種類いる。
自分の表現に疑問を持たない者と、
自分の表現に疑問を持つ者、
である。
前者はピカソタイプ。
後者はデュシャンタイプ。
である。
疑問を持つタイプは、ときに自分の表現のメカニズムについて考える。
マシンエイジ以前は、そういうタイプがいたとしても、それを言語化、図式化するための数学、映像ツール、設計方が発達していなかったので、
圧倒的に絵画を描くのがうまい、という、一種のフリークス的才野に、飲み込まれてしまった。
しかしマシンエイジ以後の写真からCGにつながる、人間の表現の盗賊的テクノロジーは、見事にフリークスたちのお株を奪い、機械で表現できない表現、という、泥臭い世界に芸術家を追いやった。
この状況、表現に疑問をもつタイプの芸術家には好都合。
なんとなれば、キュビズムのように、まったく絵なんて描けない絵描きに、ウンチクという絵の具を与えたし、
ときには疑問を検証する、実験機器を与えたからである。
そんな時代になって、もう長い。
表現者はいまだに新しいテクノロジーが、自分をどこへ追放するのかビクビクし、
あわよくば、大逆転のための起爆剤にしてやろうと、たくらんでいる。
そんなことをいっさい考えない、まだバルビゾンをやってるクラシックな芸術家もいるが、つまんないので無視。
作戦を立てすぎると、明和電機のようにおかしなポイントまで来てしまうが、これは性分。
結論。
芸術家が自身の表現を厳密に考えるほど、テクノロジーを無視できなくなる。
以上、
なぜに土佐信道は、最近、ツイッターをやっているのか、についての長々しい言い訳でした。
(ケータイからべた打ち。文字校正なし。)

皿回しの話 (DJじゃないよ)

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ようやく、風邪から復活しつつある社長です。

今日は、アトリエの大掃除がなんとか終わりました。

あらためて思うのは、自分が作った機械の多さ。

明和電機をはじめて16年、たぶん200体ぐらいあるんじゃないか?

「まったく役にたたない機械」。

明和電機は、作品は売らず、そのマス展開やプロダクト展開で

商売をしていますから、オリジナルのマシーンはすべてアトリエにあるんです。

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で。

なにが大変かというと、メンテナンス。

機械が増えれば増えるほど、その作業も増える。

これはまるで

「皿まわしの皿を、増やしていく」

ようなものです。

おそらく僕が死んだら、誰もメンテナンスはしないでしょう。

お皿は、回転を止めて、すべて床に落ちて、こっぱみじん。

それも運命。しかたがない。

生きているうちは、僕はナンセンスマシーンを作り続けるでしょう。

これは止まらない。

「アイデアが、枯れたりしませんか?」と聞かれるときがありますが、

「アイデアを実現する時間の方が足りない」と、答えています。

僕が3人いればなあ・・・・・はかどるのになあ・・・・

とよく思います。

風邪をひいてしまったようだ。
体の中心に、トコロテンがあるみたいに、ぼやんとする。
と、思ってたら、
パソコンも調子悪い。
アプリケーションがたちあがらない。重い。
ぐえー。
ただでさえ、思考のスピードが落ちてるのに、本来なら補助エンジンのはずのパソコンまで固まると、思考が重い重い。
で、ブログ、携帯で書いてます。
こいつは固まらない。
パソコンが普及して、情報をゲットするスピードは格段に上がった。
でも時々、今回の意味不明なフリーズのように、待たされる時間も増えた。
これって、高速道路でいくら飛ばしても、料金所の渋滞で追い付かれるのと似てる。
待たされる分、イライラする。差し引きゼロではないか。
電卓が固まることはない。同じ計算機なのに、パソコンが固まるのは、システムが合議性をとっていて、中途半端な民主主義だからであろう。
社会はそれでもいい。
しかし、マシンは、絶対君主が、ビスの一本まで息をかけて欲しい。
さてさて。
誰がそれを実現するか?
ハード屋か?
ケータイ屋か?
OS屋か?
検索屋か?
見物である。
楽しみ。

よく使う台所は、片付いている

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今日もまた秋葉原へ。

「坂口電熱」という電熱器などを売っているお店にいった。

このお店は、店内が、整理整頓されていて、とても気持ちがいい。

棚がおしゃれだとか、ポップや看板のデザインがすぐれているとか、

そんなことではない(案内なんて、テプラをバシバシ貼ってるし)。

でも、なんだろーなー。

「電熱器」という、あんまり時代に流されない商品を売ってるからかな?

「よく使う台所」みたいに、気持ちよい風が流れてるんですね。

新陳代謝してるな、というか。

きちっと掃除してるというか。

最近あまりにも秋葉の風景が、メイドとアニメとミクに侵食されて、

「カワイイのはわかるけど、アナタたち、お風呂入ってる?」

という文化がまわりに増えたからかな?

面白いんだけどね。お風呂には入ってほしい!

だからかな?まるで洗いざらしのタオルのような「電気部品屋」にいくと、

すがすがしい気分になる。

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さて、「坂口電熱」で、何を買ったかというと、サーモスタットです。

明和電機の楽器の基本は、「ノッカー」という電磁石を使った

打楽器デバイス。これが、動作するとガンガンに熱くなる。

200℃近くなってんじゃないかな?

なんでそうなるかというと、打楽器のパワーを出すために、

必要以上に電気を流しているからなんです。

(良い子はまねしないように)。

加熱しすぎると、最後は、銅のコイルが溶けておじゃん。

そうならないために、「あんまり熱いから、電気をきっちゃうよ!」

という装置、サーモスタットをつけるのです。

この装置、「電気こたつ」にもついてますね。

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そんなノッカーたちが活躍する、久しぶりのライブをやります。

メンツは、明和電機と、ロマンポルシェ。さんと、サエキけんぞうさんです。

濃いなあ。

「信念をもって男を貫いたら、面白い人になってた」、という三人だなあ。

出発の時点から間違っていた三人だなあ。

さて、この三人が、明日の夜、渋谷近辺に集合します。 打ち合わせです。

で、「誰か、打ち合わせするのに、オレたちに部屋を貸してくれない?」

とツイッターでツイットしたとこを、4名の勇者が、ツイットリターンしてくれました。

 

たぶん、突入します。


詳細はこちら。

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にしても濃いなあ・・・・・・・

愛情のないツマミが多いのは、「デジタル楽器」と「和民」

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秋葉原に部品を買いにいったついでに、ひさしぶりに楽器店にぶらり。

デジタル楽器コーナーにいったら、

もーね。新製品の「ツマミ」の量が、ますます増えてた。

理解できるか!!多すぎじゃ!!

まるで、テレビのリモコンと同じ。

どこを押せばいいの?

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電子楽器の「つまみ」が多いのは、今にはじまったことではない。

40年前に作られた、ムーグシンセサイザーなんて、つまみのお化けだからね。

でも当時の楽器は、「その音を出すがいっぱいいっぱい」な、ダメっ子だった。

必死ですよ。「ぴょよよーーーん」って宇宙っぽい音出すのも。

「つまみ」をいじくる方も、なんだか、機械の内臓に触ってるような

リアリティがあった。

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でも、デジタル技術がすすんで、どんな音でも出せるようになると、

電子楽器も余裕をかます優等生になっちゃって。

出せる音の選択至が増えたなら、「つまみ」も増やしてしまえと。

これはテレビのリモコンと同じ現象。

結果、楽器は、「音を楽しむ機器」ではなく、

プリセットされた音を選ぶだけの、「再生機(プレイヤー)」になっちゃった。

先が読めてしまうのに、ツマミだけは多い。

電子楽器を作っているエンジニアに言いたい。


「音、または音の編成のアルゴリズムからインターフェースを作るのが楽器ではない。
 
人間がインターフェースと葛藤することで音が生まれるのが、楽器である。」


88個もの「つまみ」がならんだ楽器「ピアノ」は、

人間が楽器と葛藤する場所を用意しているから、

こんなに普及しているのである。

ラーメンにおける 母性原理 と 父性原理

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映画「タンポポ」を久しぶりにみた。

ラーメン作りがものすごく下手なラーメン屋の未亡人を、

アウトローな男5人がしごいて、行列ができるラーメン屋に仕上げる、という、

「しょうゆ味のマイフェアレディ」な映画だ。

おもしろい。筋がほんと、うまい。

しかーし!

このラストシーンで、宮本信子が到達するラーメン屋のイメージが、

実に「まずそうなラーメン屋」なのである。

その根本的な原因は、「母性原理が強すぎるのラーメン屋」

になってるからなのである。(上図)

まるで、「すてきな主婦の、すてきなキッチン」みたいな場所で、

清潔感あふれる宮本信子が、笑顔でラーメン作り。

「玄米ごはんと、豆腐ハンバーグ」ならいい。

そのシチュエーションなら。

でも、ラーメンはいかんだろう!!

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ラーメンを食べる場所はやっぱり、

「鬼軍曹が見守る中、3分以内に、

 バラバラのライフル銃の部品を組み立てること。

 できなければ、独房」

みたいな、

「闘争本能と、マニアックなオタク心と、タイムリミットが混じった、
 緊張感あふれる場所」

でなければ、いかんような気がする。

それは「父性原理」に基づく、「食べる人よりも作る人のエゴが勝る場所」

でなければならない。

だいたい、ラーメンって、ぜったい体によくない。

脂っこいし、炭水化物とたんぱく質と塩分ばっかりだし。

それをわかってて食べる。

それは、修行である。断食の反対。

今の世の中、父性原理が行き詰って、エコだ、ロハスだ、情報だ、感性だ、と

母性原理が強くなってきている。

そんな社会の中で、ラーメン屋は、男たちが闘争本能を消化できる、

「どんぶりサイズのコロシアム」なのだと思う。

だから、そこに 「おかあちゃんな宮本信子」がいては、いけないのである。

 

豊州で、こどもいじり

Pachomoku_codomo01

今日は豊州の芝浦工業大学で、こども向けの楽器ショーを

やってきました。

おもしろかったなあ。

ステージの上から

「パチモク、演奏したい人!」

てたずねたら、

みんな

「ぶあああああいい!!」

って手を勢いよく、かつ、なーんも考えずに手をみんな、あげてましたね。

「今日、二日酔いの人!!!」

ってたずねたときも、

「ぶあああああいい!!」

って返事してたしね。

聞いてる?人の話。

で、ステージにあがってもらった、勇敢な少年。

パチモク(NAKI-PX)を背負わせると、木魚が床についてしまってた。

子供って、小さいのね。当たり前だけど。

Pachimoku_codomo_2

「パチモクの重さは、20キロぐらいあります」

って、会場に説明したら、

ぼそっと少年が


「ぼ、ぼく・・・・・28キロ・・・・」


と言ったのがおかしかった。

すまぬ。

君の体重に近い危険な楽器を背負わせて。

でもね、

さっきツイッターみたら、少年のお父さんが書き込みをしてました。

ステージにあがって明和電機の「パチモク」を演奏したマイサンは、えらく気にっいったようで、サンタさんに「パチモク」をお願いするそうだ・・・」

少年の名前は、マイサンっていうんだ。

うん。

うん。

ぜひパチモクをサンタさんに、お願いしなね。

ぜったいだよ。

ちなみにパチモクの制作費は

120万円です。

爆音で麺のお湯を切る装置 「KILL YOU」

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以前、ブログで「バーン!」とおもいっきり麺を切るラーメン屋の

話をしましたが、そこでひらめきました。

Kill_you_2

むかし、鉄砲のオモチャで、巻いた赤い火薬で、バーン!って鳴るやつ
ありましたよね? いまでもあるのかな?

あれを、麺を切る網に仕込む。

そうすると、弱い力でも、麺を切るときに「バーン!」って鳴るじゃないすか。

「バーン!」

「バーン!」

「バーン!」

もーね。

ラーメン屋ん中、マカロニウエスタンですよ。ラーメンなのに。 


で、製品名は、男らしく 「KILL YOU  (切る湯)」。 



どでしょ!!

全国の、男気ビジュアル系ラーメン屋のみなさん!!

受注生産受けますよ!
(できるかどうか、わかりませんが)

小学校時代の実験テープ

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今は明和電機で、実験的な音楽をどっぷりやってますが、

そのルーツってなんだっけ?と考えて、たどりついたのが、

小学校時代。

時代はカセットテープですよ。

このカセットテープのレコーダーを2台用意すると、ピンポン録音、
つまり多重録音ができる。これに兄ちゃんとはまった。
で、「ラジオ・コント」ようなものを作った。それが「トテキシリーズ」。

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◆トテキシリーズとは?

小学校の三年生のとき。うちの母親が僕に、

「のんちゅん(僕のあだ名)、2階からハサミをとってきて」

と言った。

ふざけて僕が、へらへらしてたら、だんだん母親が怒り始め、
最後に

「とてき!(赤穂弁でとってきなさい!)」

と高い声で叫んだ。
この「トテキ!」という奇声がとても面白く、

「このトテキ!という声がかならずオチになる、ラジオドラマを作ろう!」

と、当時小学校6年生の兄(ちなみに、まーくん)に相談。

「それなら、ピンポン録音やで」

と音関係のエンジニアリングに詳しい兄が答えた。すぐさま録音開始。

内容はくだらないコントのオチに、かならず僕が「トテキ!」と叫ぶという
ものだったが、10回目には「10回記念特別コーナー」ということで、
2001年宇宙の旅の「ツァラトゥストラはかく語りき」を流し、
お米を紙袋に流し込む音で拍手を作り、あたかもホールで収録している
かのような演出をした。

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とにかく、「音で遊ぶ」というのが楽しかったのである。

この感覚は明和電機やっている、今でもかわらないなあ。

で!

今週末の日曜日は、そんな大人になっても音で遊んでる僕の姿を、

子供に見せつけます。

場所は、マンションの開発で子供の人口が急上昇の「豊州」。

芝浦工業大学です。

「こんな大人がいてもいいんだ・・・」という気分にさせますよ。

子供をね。

いつだったかなあ、塾まみれになってるNHKの子役に、

「社長はいいなあ・・・、楽しそうだなあ・・・・」

とため息交じりに言われたことがある。

アホか!!こどもだったら 、遊べよ!!

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