なーんも持っていない自分

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この間の日曜日、大阪の名村造船所跡地で開催されたアートイベント「カロウルエの街」で、ライブをやってきました。もともと造船所だった場所なので、「イカリを揚げよう」とか「明和電機社歌」がはまりましたねー。45分ほどのショートバージョンライブでしたが、盛り上がりました。

さてイベントが終わり、撤収を終え、出演者のみなさんやスタッフの方々と打ち上げをし(途中で寝てました・・)、夜中の3時ごろに宿に戻りました。この宿というのが、いかしてまして、名前を「AIR大阪」というんですが、一軒家を改造したかなりアーティスティックな建物なんです。

もともとビジネスホテルらしいんですが、そんな痕跡はゼロ。一言でいえば下宿?とにかく安くて変わった宿なので、興味のある方はぜひ。たまに長期でアーティストの方がレジデンスしてたりします。

で、この宿の雰囲気が、僕が美大浪人時代、広島の並木通りにあった下宿に似てたんですねー。その広島の下宿は、風呂なし共同トイレ、六畳一間で、なぜか立派な床の間がついているというかなりかわった部屋でした。

とにかく浪人生というのは社会のどこにも所属していないので、なんだか腰が引けた、うしろめたい気分でした。もちろん明和電機なんてまったく関係なく、魚器シリーズのかけらもない時代。芸術家になりたいという夢はあるけど、世間に売って出る表現なんてもってない。朝から晩までデッサンとか静物の着彩とかやってました。

とにかくなんもないわけです。

近くのクレープ屋でバイトしてたんですが、そこはなぜかミッシェル・ポルナレフとかシルビ・バルタンとかおフランスなサウンドが流れまくってました。それもなかなか切なくてねー。

今はどうかわかりませんが、広島の中心街のそごうのあたりは、夕方5時になるとなぜかミッシェル・ポルナレフの「HOLIDAYS」って曲がオルゴールで爆音で流れてました。それもまたまた切なくてねー。とにかく社会のどこにも所属してない背徳感を加速してくれるわけですよ、ミッシェルさんが。(このトラウマが、その後”ミッシェル信道”という、いまだ明和ファンの間で物議を醸し出してるキャラクターを生むのだが・・・)

でもふと、あのときの何も持っていなかった原点の気持ちに立ち返ってみたらどうなんだろうと思った。AIR大阪のなーんもない部屋の中で。ぼんやり寝ぼけた頭の中で思ったのは、たぶん作品うんぬんよりも、自分とは何だろうってことをやっぱり思索しちゃうだろうなあ、と。

表現者にとって自信とは、制作物しかない。制作物があればあるほど、「自分はまだまだ作れる。」という安定感?のようなものが生まれる。長年表現活動をしていれば、なんどもピンチはやってくる。でもしたたかにそれを乗り越えていれば、やっぱりそれも自信になる。

魚器シリーズを始めて20年。もう、この時間をすごしてきたことが、自信なわけです。

でもかつては僕もなーんもなかったわけで。今は自信がいっぱいつまったこころの中には、不安しか入ってなかった時期があった。あったんだよねー。

ほんと。あったんだよなー。

お笑いがジェット展  開催しました!

 

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先週の木曜日から土曜日の3日間、よしもとワンダーキャンプのイベントのひとつとして、「お笑いがジェット展」が開催されました。わたくし社長、この展覧会の発案&会場構成、いまはやりの言葉でいえばキュレーションを行いました。

まずはこのイベントの企画意図を含めた社長の挨拶文です。

 


 

「お笑いガジェット展」にようこそ。笑いを生みだす芸人さんは、日々、その肉体を鍛錬して
お笑いを生み出していますが、ときにはちょっとした道具を使うことがあります。古くは落語
家さんの「扇子」。“箸”や“舟の櫂(オール)”になることで、話芸に花をそえました。また吉本
の芸人さんの中にも「ハリセン」や「灰皿」などの道具を巧みに使って、新しいギャグを生み
だしている方々もいます。

こうしたお笑い芸人さんたちが、自らの笑いをパワーアップさせるために使う道具を「お笑い
ガジェット」と呼ぶことにしました。この展示では、若手お笑い芸人さんたちが自らの手で作
りだした「お笑いガジェット」をコレクションしてみました。そこには肉体が生みだす笑いと
はちょっと異なる、「モノになった笑い」の味わい深さがあります。

ナンセンスな「お笑いガジェット」の道具たちをおたのしみください。

明和電機代表取締役社長 土佐信道

 


 

 

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芸人さんって、絵がうまいんですねー。麒麟川島さん・パンクブーブー佐藤さん・オリエンタルラジオ中田、鉄拳さんらが描いたパラパラ漫画や、佐久間さん、レイザーラモンHGさんのイラスト漫画。

 

さて、それでは会場に飾られていた、お笑いガジェットを紹介。芸人さん本人がいなくて、その笑いのエッセンスだけが展示されてるようで、面白かったです。見ようによっては、ショッカーの怪人大集合・・・・。

 

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もう中学生

彼のネタの必需品「段ボールセット」。色使いやデザインなど、見ているだけでとてもほのぼの癒されます。これらは全て彼の手作り作品。家には作品専用の物置があって、過去の作品が全て保管されています。

 

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くまだまさし

今回展示している小道具は「ダンディーサングラス」「ダンディーワイングラス」「イア~ンブレラー」。これら、全てくまだまさしと奥さんの手作り作品。くまだまさしのオゲレツネタの裏側には、夫婦愛が隠されていたのです。

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佐久間一行

R-1ぐらんぷり決勝戦のネタで一躍有名になった「井戸」です。コミカルなBGMと意表を突くスタイルで一度見たら忘れられないこのネタ。よく見るとこの井戸、けっこうリアルにできています。

 

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大西ライオン

大西ライオンといえば、この衣装とライオンのかぶり物。かぶり物は段ボール製の特注品。細部までホンモノの特徴をよくとらえてます。ネタの時はこの衣装とかぶり物で登場するため、服を着てると誰かわかりません。

 

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野生爆弾

ガムテープで様々な小道具を作り上げる彼らの作品は、一見雑にも見えるが、なんとも味のあ
る一品に仕上がっています。また、川島が描く「ハゲオッパイ」の絵も独特の画風で見る者の脳裏に焼きつく作品です。

 

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レイザーラモン

今回は、ご存知HGとRGの衣装とHGが描いたイラストをご覧いただきます。更に、必見はRGのキャラクター「シルバーウルフ」の衣装。シルバーウルフの設定は、「ロシアでオオカミに育てられた少年」だそうです。

 

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ダイノジ

大地は、「世界エア・ギター選手権」に出場し、2006年と2007年連続優勝という快挙を成し遂
げた。その時の衣装が、こちらの虎柄セーター。2人は、この衣装で2006年の紅白歌合戦にも出演している。

 

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明和電機

パチモク(指パッチン木魚)
指につけた特殊な100vのスイッチで指パッチンをすると電気が流れ、背中に背負ったウ
ィングの木魚がポクッと鳴る。ウィングは開閉式

ハリセンボンブ
飛び出し式のハリセン。殴った回数をカウントするカウンターつき。

 

 

いかがでしょうか。

会期中は毎日出展者のみなさんとクロストーク。これが面白かった!その報告はのちほど!













うりゃあ!展示の片付けだああ!

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さて展示も終わり、撤収作業をしたんですが・・・これがつらかった!今回は日本からの人員は僕と工員のODA君の二名。ODA君は英語も抜群、作業能力も抜群で、いわゆる「ひとりで一個師団を全滅させることができる男」なみにスキルがあるのだが、それでも彼と二人きりの撤収作業は大変でした。

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上写真が今回の梱包箱たちです。全部で巨大な箱が30箱。どうでしょうか、今回のミッションの過酷さが伝わるでしょうか・・。この中に製品を全部分解して納めなければならなかったのです。

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とはいえ!完全に二人きりではありませんでした。現地の屈曲なフランス男性たちにも手伝っていただきました。どうでしょう、上の写真。まるでリュック・ベッソンの映画に出てきそうな濃ゆい男たち。彼らが一日目は、ばしばし手伝ってくれました。

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そして二日目に手伝ってくれたのは、今度はさわやかなフレンチ草食男子たち。みなさんバンドやってるそうです。前日の濃ゆい男たちとのギャップがすごかったです。同じフランス人でもいろんな方がいるんですね。

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二日目は梱包して箱詰めという非常にデリケートな作業なので、フレンチ草食男子たちはばっちりでした。

とはいえ、最後の最後は、くわしい収納方法を知っている僕とODAくんのみの作業。やることがなくなったので、フレンチ草食男子たちも5時にはとっとと帰宅。

「社長・・・全身筋肉痛で、体が動きません・・・」

という遭難寸前のODAくんと二人、最後の梱包・箱詰めを行いました。この作業の模様をトゥギャッターでまとめたので、ごらんください。

>>こちら

がんばった甲斐があって、本来なら三日かかる撤収作業を二日で終えました。もう、最後は意地だったね。「明日は休みにするんだあ~!!」って。

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ベスーン「TRANSFORMER展」 最終日

 

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飛行機はどうなることかと思いましたが、無事にフランスに到着!そしてベスーンで行われている「TRANSFORMER展」の最終日を見てきました。実は展覧会が始まる前に帰国してしまったので、ちゃんとお客さんが入ってる展示を見るのは今回が初めて。

 

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会場はけっこう子供が多くて、オタマトーンジャンボが人気でした。上の少年は、その中でもオタマをえらく気に入ったらしく、父親が何度も帰ろう!といっても聞かず、オタマにしがみついて演奏してました。途中、僕になんか訴えてましたが、フランス語なのでまったくわかりませんでした。たぶん「おまえすげーな、おもしろいもの作ってんな。みとめるよ。また来いよシルブプレ」みたいな意味だったと思います(想像)。

 

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今回は明和電機の初期の「魚器(NAKI)シリーズ」から最新の「ボイスメカニクスシリーズ」まで全部もっていきました。最終日もあり、たくさんのお客さんがいらしてました。会場のくわしい模様は以下のYOUTUBEにアップしたスライドショーをごらんください。

 
   

 
 

この展覧会はグループ展で明和電機のほかに「芸術的な機械」を作る作家さんが出展していました。

 

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日本でもおなじみのテオ・ヤンセンさんの作品。塩ビパイプでできた生命体。展示中、じっくり細部を近くで見て、その作りのすばらしさにつくづく感心しました。日本の竹細工のような伝統芸能につうじる「手で考えた痕跡」が見えるマシンアートでした。

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チコ・マクマトリーさんの「トーテモバイル」。これもすごかった。フランスの車、シトロエンがトランスフォームして、巨大なトーテムポールに変形するというもの。工業製品が呪術的な彫刻にゆっくりかわる迫力は、いろんなことを考えさせられました。

 

こうした世界のナンセンスマシーンと一緒に明和電機の機械を展示できて、とても光栄でした。ほんといつも思いますが、日本にも変人はたくさんいますが、世界には同じくらい変人がたくさんいるんですね。

「羽田発・フランス行き」なのに、成田空港に来てしまった!

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もうね。ビビリました。

昨日、フランス展の撤収のために、始発の成田エキスプレスにのって成田空港まできたんです。朝の五時に起きて、眠い目をこすりながら。で、搭乗手続きをしようと思い、受付カウンターにいってパスポートを出すと、カウンターの橋本(仮名)さんが、ちょっと怪訝そうな顔をしてモニター画面を見ている。

「お客様、搭乗機の案内をお持ちですか?」

と聞かれたので、なんだよお、ちゃんと航空券はありますよお、と眠い目をこすりながらフライト情報が載ったプリントアウトした紙を見せました。乗り遅れにないよう、何度もチェックした紙なので自信満々で。しかしそれを見た橋本さんが驚愕の発言。

「お客様・・・・成田発ではなくて・・・・羽田空港発ですね」。

おどろきのあまりアゴが落ちるというのがありますが、僕のアゴはこの瞬間、成田空港の頑丈なコンクリの床に突き刺さってたと思う。ま、ま、ま、まじですか!

これはたいへんやばい!今回はフランス展の撤収。僕が行かなければ、明和電機の製品たちは分解・梱包ができない。しまったあああああ!

とにかくなんとかなりませんか?と半泣き状態でANAの橋本さんにすがりました。その辺りのパニック状況をツイッターで実況したんですが、それを眺めていたフォローのみなさんから、続々とアドバイス、励ましのお便りが。あとで読んであまりにみなさんのコメントが心温まるので、こちらでまとめてみました。


こちらからどうぞ!

結果的には、橋本(仮名)、ANAのご尽力のおかげで。、成田発の便に変更していただきました。本当に感謝です!

とにかく海外遠征が多い明和ですが、「海外=成田」という図式がなんの疑いもなくこびりついていました。フランスだし。北京経由とはいえ、まさか羽田空港から飛べるとは思ってもいませんでした。

そしてご心配をおかけましました!

ほんと、みなさまもお気をつけくださいね!

ストレンジボイス 進行台本公開!

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昨晩の「ストレンジボイス~奇妙な声の実験室~」、ほんと面白かったです。いろんなジャンルのみなさんがクロスオーバーして「声」にまつわる表現や研究発表。まったく違うジャンルだからこそ、交差したときの脳への刺激がたまらなかった。

イベントを終えて、思考が整理できるかなとおもいきや、さらにいろいろ考えるべきことが増えました。やっぱり山登りと一緒で、高いところへ登るとそれだけ見えるものが増えて、さらに思考が深まるのですね。

昇華した考えは、順次ブログで発表していきます。

とりあえずは、昨晩の感動を補足するアイテムとして、このイベントのために僕が描いた進行台本をアップロードします。この台本を見た出演者の三輪さんに、「脳細胞のムダ使い」と言われてしまいましたが・・・。ビジュアル化しないと、全体がつかめないんです!定食屋の店先に並んでるロウ細工のサンプル見ないと、昼ごはん決めれないのと一緒なんです!

なーんとなく昨晩のイベントの内容がおわかりいただけるのでは?本番を劇場、またはニコ生で見た(=なんと28000人)みなさんは、台本と本番の違いを楽しんでください! PDFファイルでアップします!

STRANGEVOICE.pdfをダウンロード

本当に、ご参加くださった出演者のみなさま。ありがとうございました!

植木等がボーカロイド! 【ストレンジボイス/006】

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ストレンジボイス、ニコ生で配信が決まりました!

昨晩、ぼんやりツイッターを見ていたら、衝撃のニュースが。

「植木等がボーカロイドに!」

えええ!

ついに故人がボーカロイドで復活する時代がきたのか・・・感涙。

この辺の大騒ぎを、トゥギャッターでまとめました。こちらの方が
臨場感があるので、ご覧ください。

http://togetter.com/li/165811

未来だなあ・・・。

【ストレンジボイス/memo 000】   ストレンジボイス イベントの概要
【ストレンジボイス/memo 001 音楽情報処理研究ってなに?
【ストレンジボイス/memo 002】   ストレンジボイスとCGM

【ストレンジボイス/memo 003】 AFRAさんがアトリエにやってきた!

【ストレンジボイス/memo 004】 まぼろしの歌をエジソンに歌わせてみた

ストレンジボイス/memo 005】 歌はこころよりも技術?



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「歌はこころよりも技術?」 【ストレンジボイス/memo005】

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最近「歌と心の関係」について書いた原稿がボツになったんですが、もったいないのでブログに記載します!

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「歌はこころよりも技術?」

カラオケに行って歌を歌うのは楽しいものです。しかし最近は歌うと採点が出る機械がカラオケボックスにあったりして、「うまく歌わなきゃ・・」とプレッシャーがかかります。では「歌がうまい」とはなんでしょうか?「そんなの、こころがこもっているかどうかです!」という意見があります。ごもっともです。けれど、こころをこめて熱唱してるはずの上司の歌に、耳をふさぎたくなることもありませんか?いったい「こころ」と「歌のうまさ」の関係はどうなってるのでしょう?

◆人間の歌も「楽器」である
ではいったん「歌は“こころ”」という考えを置いといて、「歌は“楽器”」という視点で考えてみます。楽器にはかならずブルブルとふるえて「音」を作りだす発音体があります。ピアノだったら「弦」、サックスだったら「リード(弁)」です。「歌」の場合は喉にある「声帯」がそれです。声帯はちょうど薄い膜が二枚並んでいるような形をしています。そこに肺から送られた空気が通ると振動で「ビーッ」という音が生まれます。この音がのどを通って口の中にたどり着き、舌や歯や唇といった壁を通るときに、「ラ」とか「ザ」とか「パ」などの音に加工され、いろんな「音色」が作られます。また、楽器にとって大事なのが、ドレミファソラシド・・・と変化する「音程(ピッチ)」ですが、声帯はつながっている筋肉のひっぱりぐあいで音程(ピッチ)を変えます。これは指にはめた輪ゴムをはじきながら見っぱると、だんだん音が高くなるのと同じしくみです。

◆歌うしくみは音痴にできている
さて、ピアノやサックスは、「ここを押せばドの音が出る!」と決まっています。なのでだれが演奏しても、正しい音程が出ます。ところが、「歌」の場合、声帯の筋肉の“適当な”ひっぱりぐあいで音程が決まります。どこが「ド」かなんてぜんぜん決まっていないのです。つまり「歌」はしくみそのものが音痴なんです。「ああ、自分は音痴だ・・・」と悩んでいたみなさん、ご安心ください!それがナチュラルなのです! とはいえ、やっぱり世の中には歌がうまい人がいます。理由は耳がいいからです。自分が出した声を耳で聞いて、間違っていたら正しい音程に修正する脳が発達しているのです。これを「フィードバック」といいます。つまり「声を出すほう」に加えて「声を聞くほう」が発達しているのです。カラオケが一発でうまくなる方法で、「バケツをかぶる」というのがありますが、これは自分の出した声がよく耳で聞こえるようにフィードバックをバケツで作っているからです。

    

◆心がない歌に感動する?
さて明和電機は、こうした人間の歌うしくみをそのまま機械におきかえて、人間のように歌うロボット、「セーモンズ(SEAMOONS)」を作りました。「声帯>ゴム」、「筋肉>モーター」「耳>マイク」「脳>コンピューター」とすべて置き換えてあります。この「セーモンズ」がコンサートで「ア~ア~」と歌うと、お客様の中で感動して涙する方がいました。それを見て僕はあれ?と思いました。セーモンズは機械なので「こころ」がありません。けれどその歌に人間の「こころ」が感動しているのです。そこで僕はこう思いました。「人は歌のこころに感動するのではない。こころを表現する“技術”に感動するのだ」と。

考えてみれば、芸術家は、無機質な絵具や石や木を使って「まるでこころがあるような」絵や彫刻を作ります。それができるのは彼らがこころを表現する「技術」をもっているからです。歌は肉体そのものから発するものなので、なんとなく感情に近いものに思えますが、絵画や彫刻と同じような“客体物”として見るならば、感動を作るには、やはりこころとは切り離して作り上げる技術が重要になります。歌うロボットを作る面白さはその「こころ」と「技術」の境目を見ることができることです。

とはいえ、カラオケで熱唱してる上司に、「部長、カラオケはこころじゃないですよ、技術ですよ!」と言ってはいけませんよ。それは上司のこころを逆なでしますからね!

・・・・・・・・・・・・・・・

この内容、実は以前にブログで書きました。ご興味のある方はどうぞ!

オタマトーンの声の出るしくみ

歌と感情と機械

声の呪術性と機能性について


なぜ歌う機械を作るのか

【ストレンジボイス/memo 000】   ストレンジボイス イベントの概要
【ストレンジボイス/memo 001 音楽情報処理研究ってなに?
【ストレンジボイス/memo 002】   ストレンジボイスとCGM

【ストレンジボイス/memo 003】 AFRAさんがアトリエにやってきた!

【ストレンジボイス/memo 004】 まぼろしの歌をエジソンに歌わせてみた

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まぼろしの歌をエジソンに歌わせてみた  【ストレンジボイス/memo004】

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「世界最初に録音された歌は?」と聞かれれば、そりゃあエジソンの「メリーさんの羊」でしょう!と答えます。

「じゃあどんな歌声でした?」と聞かれれば・・・・あれ?・・たしか昔、どこかの科学館で聞いたことがあるような・・とかなり記憶があやしくなる。そこでネットでいろいろ調べると、1877年に吹き込まれた歌声は残ってないようです。僕の勘違い。歌った記録が残ってるだけなんですね。

なーんだ、残念と思ってたんですが、よくよく調べると歌は残ってないけれど、「メリーさんの羊の朗読」は残っていたようです。

エジソンの朗読の音声データ

これは面白い!と思ったんですが、僕の英語力ではぜんぶ聴き取れない。そこでツイッターで「誰か聴きとれますか?」とお願いしたところ、数人の方が聴きとってくれました。ありがとうございます!それによると、

The first words I spoke in the original phonograph.  A little piece of
practical poetry.
Mary had a little lamb.  Its fleece was white as
snow.  And everywhere that Mary went, the lamb was sure to go.

だそうです。詩の部分はマザーグースだったんですね。
この詩を見ると、歌の「メリーさんの羊」と歌詞は違いますが、

Mary had a little lamb.  Its fleece was white as
snow.

の部分はまったく一緒。そこでヒラめきました。

「この朗読をいじくれば、エジソンにまぼろしの”メリーさんの羊”を歌わせることができるんじゃない?」

そこでご愛用のフリーの波形編集ソフト「Audacity」をいじくって、無理やり歌わせてみました。

エジソンの歌う「メリーさんの羊」のデータ

・・・かなり無理やりです。なんか後半HIPHOPみたいになってるし。世間には音程補正ソフトとかたくさんあるから、おひまな方はぜひもっと上手に歌わせてみてください!

にしてもこの作業で2時間もかかってしまいました。近い将来はもっと簡単に会話のデータから歌声を合成できるようになるはずです。音楽情報処理研究の後藤先生も言ってましたし!そうなれば、いろんな偉人さんに歌を歌わせることができるので、けっこう楽しいでしょうねー。

【ストレンジボイス/memo 000】   ストレンジボイス イベントの概要
【ストレンジボイス/memo 001 音楽情報処理研究ってなに?
【ストレンジボイス/memo 002】   ストレンジボイスとCGM

【ストレンジボイス/memo 003】 AFRAさんがアトリエにやってきた!

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「明和電機ライブツアー2011 ボイスメカニクス」 詳細決定!!



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おまたせいたしました!明和電機7年ぶりのライブツアー、詳細が決定しましたのでご報告いたします!

東京、大阪、岡山(津山)、島根、高知、福岡、でございます。

(東北方面は現在、検討中です!)

今回のテーマは「声」。これまで開発してまいりました「声系・ナンセンスマシーン」に新たな新製品を加え、往年の明和電機の名曲から近年の珍曲までを演奏する、感電&感動のメカニカルショーでございます。

なつかしのアナタも、未だかつて明和電機を見たことがないアナタも、一度見といた方がいいです。奇妙ですよ~。

■東京

・とき:10月16日(日)   開場13:30  /  開演14:00

・会場:品川よしもとプリンスシアター 
(東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテル アネックスタワー3Fクラブ) http://www.yoshimoto.co.jp/ypt/

・チケット料金(全席指定):前売り¥3500 当日¥4,000
   ※8月15日(月)チケット一般発売開始(明和電機共同組合の先行発売あり)
・チケット取り扱い
    ・チケットよしもと/ 0570-041-489(自動応答システム)
               0570-041-356(受付時間10:00~18:00)
    ・チケットぴあ /   0570-02-9999  Pコード:597-791
    ・ローソンチケット/ 0570-084-003 Lコード:32064
                0570-000-407(オペレータ対応) 
    ・CNプレイガイド / 0570-08-9999
 ◎問合せ先:チケットよしもと: TEL 0570-036-912(受付時間 10:00~19:00)
                     ※チケットのご予約は承れません

■大阪

・とき:10月19日(水)  開場18:30 / 開演19:00

・会場:5upよしもと (大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル5F)
 http://www.yoshimoto.co.jp/5up/

・チケット料金(全席指定): 前売り¥3500 当日¥4,000
      ※8月15日(月)チケット一般発売開始(明和電機共同組合の先行発売あり)
・チケット取り扱い:近日発表予定

■高知

・とき:10月20日(木)  開場18:30 / 開演19:00

・会場:高新RKCホール  (高知新聞放送会館6F
http://www.kochi-sk.co.jp/event/

・チケット料金(全席自由/先行発売分のみ予約席):
    前売り¥3500 当日¥4,000
※8月26日(金)チケット一般発売開始(明和電機共同組合、高知新聞の先行発売あり)
・チケット取り扱い
・ 高新プレイガイド 088-825-4335
・ 県立美術館ミュージアムショップ 088-866-8118
・ 高知市文化プラザミュージアムショップ 088-883-5052
・ デュークショップ 088-825-2505
・問合せ先:高知新聞企業 事業企画部

■島根

・とき:10月23日(日)  開場13:30  /  開演14:00

・会場:雲南市加茂文化ホール ラメール (島根県雲南市加茂町宇治303)
    http://www.lamer-unnan.com

・チケット料金(全席指定)  
1階席:一般3,000円 高校生以下1,500円
2階席:一般2,500円
※託児あり(無料/要予約)
※ 高校生は公演当日生徒手帳をお持ちください。
※8月6日(土)チケット一般発売開始(明和電機共同組合、メール会員の先行発売あり)
◎チケット取り扱い
  ・イープラス (PC/携帯) http://eplus.jp  (直接購入)ファミリーマート
  ・雲南: ラメール  (0854)49-8500、 
チェリヴァホール (0854)42-1155
松江: 文化情報コーナー (0852)22-5556、
プラバホール  (0852)27-6000、
タカキ楽器店  (0852)21-4509、
今井書店グループセンター店STUDIO WONDER   (0852)20-8686
出雲: 出雲市民会館(0853)24-1212
アツタ楽器(0853)22-7322
◎問合せ先: 雲南市加茂文化ホール ラメール  TEL 0854-49-8500

■福岡

・とき:10月24日(月)  開場18:30 / 開演19:00

・会場:イムズホール
     (福岡市中央区天神1-7-11イムズ9F)

◎チケット料金(全席指定):前売り¥3500
   ※8月15日(月)チケット一般発売開始(明和電機共同組合の先行発売あり)
◎チケット取り扱い:
   ・チケットぴあ 0570-02-9999 /Pコード:145- 503 
・ローソンチケット 0570-084-008 Lコード:89929               
             0570-000-407(オペレータ対応)
◎問合せ先:

■津山

・とき:11月5日(土)開場18:30 / 開演19:00
     11月6日(日)開場13:30 / 開演14:00

・会場:グリーンヒルズ津山
       (岡山県津山市大田920)

・チケット料金(全席自由
   一般:   前売¥3,000 当日¥3,500
   学生(中・高校生): 前売¥2,000 当日¥2,500
  小学生:  前売¥1,000 当日¥1,500
  ※ 学生は公演当日学生証をお持ちください。
  ※8月15日(月)チケット一般発売開始(明和電機共同組合の先行発売あり)
・チケット取り扱い
吉田楽器 (0868)23-4000
平和堂楽器店 (0868)23-5266
ピアノ工房アムズ (0868)27-2100
着物の店ちんがらや (0868)22-2427
ベルフォーレ津山 (0868)31-2525
津山市勝北文化センター (0868)36-7121
津山市加茂町文化センター (0868)42-7031
津山文化センター (0868)22-7111
久世エスパスセンター (0867)42-7000
美作ブックセンター (0868)72-6110
◎問い合わせ先: