「ナンセンス・オモチャ研究所2008夏  その1<発想する編>

2008 年 10 月 19 日

明和電機の「ナンセンス・オモチャ研究所」は、工作教室です。
でも、ちょっとふつうの工作教室と違うのは、

「何を作るか、決まっていない」

ということ。 それは、参加されたみなさんの発想できまります。
3時間×4日=12時間ほどで、素人のみなさんの発想をカタチにし、
発表・撮影まで行います。
その発想をカタチにしていく場所が、 ここ、明和電機のアトリエです。

発想をカタチにするプロセスは、六つあります。

1 FEED・・・頭に栄養

2 SPARK・・・ヒラめく!

3 SKETCH・・・・スケッチを描く

4 PLOT・・・・・計画を立てる

5 MAKE・・・・・作る

6 SHOW・・・・人に見せる

それでは、このプロセスにとって、2008年の夏に行われた、

ナンセンス・オモチャ研究所を紹介します。

◆ 頭に栄養・・・・・・・・ FEED 

まずは、脳みその柔軟体操。
明和電機、EDELWEISSで開発した製品を 見ていただき
それをどんな発想で、どうやって作ったか、解説しました。

◆ ひらめく・・・・・・・・ SPARK 

さて、いよいよ発想をするのですが・・・

そこは素人のみなさんです。いきなり

「おかしなオモチャを発想してください!」

といって無理。

そこで、誰でも、最後はおかしなモノが出てきてしまう発想法、

「おかしな発想法」

をやっていただきました。

それがこれ。

左に、朝自分がさわったものを書いていただき、

プロセスを順々にこなすと・・・一番右に、

なんだかおかしなものが出きます。

「おかしな発想法」をやってるみなさん。

真剣です。真剣にバカなことを発想してます。

社長も見守ります。

冷静に、バカなことを考えている緊張空間。

できあがった、おかしな発想を公表。

大笑いです。

ほかの人の発想も見てみます。

自分とは違う、脳みその使い方を見るのは、

ともて参考になります。

◆ スケッチを描こう!・・・・・・・・ SKETCH 

次は「おかしな発想法」でできてしまった、自分の六つの
発想から、「オモチャとして作りたいもの」を選んで、
スケッチを描いてもらいました。
このとき、僕がみなさんにお願いしたのは、

「失敗してもいいから、無難なものを選ぶより、
とんでもない発想を選んでください」

ということ。
作れるわけない!というものを、無理やり作ることに
チャレンジすることが、一番、おもしろいからです。
失敗してあたりまえのことを、これからやろうとするわけですから。

スケッチ、描いてます。

んー、なんだこりゃ?
よろいを着た、鬼太郎の目玉のオヤジ・・?

完成したスケッチを、みんなで見てみます。
スケッチは、うまく描く必要はありません。
自分の中のものを、外に取り出すという第一歩。
それがなんであるか、分かればいいのです。

◆  計画を立てよう!・・・・・・・・ PLOT 

さて、いよいよオモチャ作り。
まずは、スケッチをもとに、
「それを本当に作るには、どういうことを解決しなければいけないか?」
について考えます。
素材は?しくみは?デザインは?どういう工具でつくる?
などなど。

どうやって作るか?
ひとりずつ、相談に乗り
僕もスケッチを描きながら、作り方をさぐっていきます。
カウンセリングみたいです。

みんなそれぞれ、「こうやって作ってみたい・・かな」
という、漠然とした思いがあります。
どんな小さな子供でも。
それは、モノ作りの
「美意識」や「設計思想」の芽生えだったりします。
ただ、それをどうやればいいのかわからない。
相談に乗りながら、その「美意識」や「設計思想」を
尊重しつつ、具体案をさぐっていきます。

参加者のみなさんもスケッチを描いて、考えてます。
スケッチは、「脳」ではなく、「手」の思考。
どんどん描きましょー!

「計画をたてる」という作業は、「設計」と呼ばれます。
「設計」を突き詰めることは、その後のモノを作る作業を
ムダなく、早く、そして安全にしてくれるので、とても重要。
次はいよいよ「作る」です。
その前に、ちょっと休憩。 みんなでガリガリくんを食べてます。

「ナンセンス・オモチャ研究所2008夏  その2<作る!編>

2008 年 10 月 18 日

◆ 本当に作る・・・・・・・・ MAKE 

「おかしな発想法」ででてきたアイデアをいよいよ本当に作ります。
「発想」というのは、脳みその話。
でも、モノ作りに大事なのは、その先の「手」のお話です。
今は脳科学とか、脳トレとかブームですが、
脳をいくら鍛えても、「手」が動かなくては、モノは作れません。

「手」の力を何十倍にしてくれるのが「工具」です。

力も強いけど、ケガもしやすい。

どうやって使うか、どうやったらケガをしないか、説明します。

穴をあけるボール盤の説明。

プラスチックを熱で曲げるヒーターの説明。

回転体を削りだす、旋盤の説明。

材料の買出しです。

アトリエのある武蔵小山にはでっかい商店街があり、

100円ショップが三軒、日曜大工のお店が一軒あります。

材料から、どうやって作るかヒラめくこともあります。

プラスチックのコップをノコギリで、真っ二つにしてます。

こちらでは、岩塩を真っ二つにしてます。 意外と切れるんですね・・・岩塩。

おお。

プッチンプリンにいきなり穴を開けてます。

ヤスリがけは、腰!

とにかく、腰!

こちらはベルトサンダーでアクリルを削ってます。

アクリルは割れやすいので、慎重に、慎重に・・・

工員さんも指導してます。

電気ドリルドライバーを使えば、ねじ締めも楽々。

真空成型です。熱でやわらかくしたプラスチックを

型に押し付けて、立体造形する方法。

バンドソー。これはケガをしやすい工具です。

でも、使い方を間違なければ、大丈夫。

「ケガをするのは、ケガをする方法で作業するから」

です。

フライス盤を動かす、小学生。

いい絵ですねー。かっこいい。

むかしの日本の町工場で、あたりまえに見られた

光景かもなあ・・・。子供とマシーン。

魚肉ソーセージに、ひたすらパイプで穴を開ける。

肉でコップを作るために。

この二人、ふざけているのではありません。

真剣に、どうすれば発想が効果的なカタチになるか

議論中。

「穴の開いたフライパンをまわすにはどうするか?」

重心はどうすればいい?

回転させるエネルギーは、どんな機構で作る?

ドアーのカタチをした発泡スチロールの板を

ゴムの力で飛ばしたいけど、すぐに墜落。

羽の形は?大きさは?位置は?

何度も工夫。

お口パクパク動かしたい。

紙をつかって、シュミレーションしてみましょう。

おかしなキャラクター作り。見た目も重要です。

黙々と作業するみなさん。

いそげ!時間がない!気分は料理の鉄人。

とても重要な、材料費の計算。

コストもモノ作りの重要なポイントです。

「ナンセンス・オモチャ研究所2008夏  その3<見せる!編>

2008 年 10 月 1 日

◆ 見せる・・・・・・・・ SHOW 

作品が完成したら、それで終わりではありません。
「作ること」と同じくらい重要なことが
「見せる」ことです。
人に見せると、リアクションが帰ってきます。
それは次にモノを作るための、一番の栄養、「FEED」になります。

まずは、完成したオモチャの撮影。
一番それが分かりやすい構図はどこかな?

作ったオモチャを見せるために、
みんな「おかしな博士」のコスプレに変身!
リハーサルです。

どう見せたら、そのオモチャの機能が一番わかりやすく
伝わるでしょうか?

本番スタート!
基本は1テイク。45秒。
みなさん、素人さんですからね。これは緊張します。

中にはノリノリの人もいますが。

小学生といえども、なかなかの名演技。

発想から、モノ作り、プレゼンテーションまで、
みなさん、よくがんばりました!
認定証の授与です。

集合してハイポーズ。

「オモチャで遊ぶ」
ということよりも、もっと面白いのは、

「オモチャを作って遊ぶ」

ということなんですね。
みなさん、お疲れさまでした!