成都の電子科学技術大学に行ってきました。

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ABUロボコンの中国大会を北京で目撃し、そのあまりのメカッぷりに驚愕した社長。その中でも、圧倒的なスピードで優勝をかっさらった成都の「電子科学技術大学」っていったい、どんな環境でロボットを作ってるんだ?と、興味がわきました。

おそらく、中国の最強のチームだから、ウルトラファクトリーや金沢工業大学なんかより、はるかに先進的で設備の整った、バツグンの環境で作ってるんだと想像してましたが・・・・

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行ってビックリ。「え?こんな場所で、あの最強のロボットを作ってんの?」という環境でした。大学のはずれの森の中。建物に入るのに、なぜか泥のぬかるみを通らなければならない。(ロボットを作る前に、このぬかるみを治そうよ!!)

そして、とにかく暑い!蚊が多い!

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部屋の中央には、ロボコンのフィールドが再現されているんですが、そのまわりには、過去のロボットの残骸やらスクラップやらが、わんさか。なんだか秋葉原のジャンク街に来たみたいな印象です。

と・こ・ろ・が。

いざロボットを稼働させてもらうと、そのスピードや機構のアイデアにびっくり。何より、学生さんたちのF1なみのきびきびした行動にもビックリ。

これはあれだ。アニメでいうと、キャプテンハーロックのアルカディア号だ。ふだんはごちゃごちゃだけど、いざ戦闘が始まったら、ものすごい強いという・・・・(わかる人しかわからんか)

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時間がたって目が慣れてくると、いままでごちゃごちゃだったと思っていた部屋が、実は機能ごとに整理されていたことがわかってきました。スクラップの山も、実や「おれたちは、これだけの試作を作ってきたんだぞ」という、モニュメントのようなものでした。

ロボコンのロボットの開発は、大きく分けると「アイデア」「設計」「試作」の三つになります。企業だとこのあとに「製品化」という作業が入りますが、開発型のロボコンでは、試作どまりです。

この三つの流れはスムーズにいくことはなく、かならず失敗があり、そのたびに前の作業にもどって検討しなおすという「思考錯誤」があります。電子科学技術大学は、とにかくこの「思考錯誤」を積み重ねたきた、という印象でした。

顧問の先生が「とにかく、まずたくさんのアイデアを考えさせます。それは見たこともないような斬新でなければなりません。」と言ってました。

リーダーの学生さんに、「アイデアに意見が、二つに分かれたときにはどうするのか?」と質問すると、「実際に作ってみます」と言ってました。

この「頭で考え、そして手で、ひたすら思考錯誤する」ということが、この大学が最強のロボットを作り上げる原動力なのだな・・・・と思いました。

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こちらは四川省・成都です。


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こちらは四川省の成都です。オタマトーンアプリの発売と、音楽部門のランキング1位!!ばんざーい!こうした情報を中国で聞くなんて・・・・もしかして、ハイパーメディア・クリエーターなの?そうなの?


さて、成都に到着するまでは「街中でパンダが坦々麺を食ってる」というイメージだったんですが・・・


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ちがいます!ものすごい都会です!
街に到着して最初に感じた印象は「巨大な仙台」。なんだか都会なのに、おっとりした空気なんですね。街を歩いている人も洗練されてます。今年は上海と北京に行ってきましたが、一番おしゃれです。成都。


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で、お約束どおり、四川料理をいただきました。これは「火鍋」です。もー、血の池地獄みたいに、巨大な鍋で唐辛子と山椒がグツグツに煮られており、そこに具をたゆらせて食べるというものです。激辛でした。たちが悪いのは、激辛なのに「うまい」ということです。おかげで、このあと、下腹部がずっとアウトオブコントロールです。


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成都は曇り空で有名だそうです。たしかに薄曇り。そして街には、たくさん緑があります。なんだか深い森の中にいるように、空気がしっとりしてます。そして中国なのに静かです。


地下に水脈でもあるのかな?ちょっと不思議な雰囲気の街ですよ。成都。
































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出たあ!オタマトーン iPhone アプリ 

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ついに出ました!オタマトーンのiPhoneアプリ。なにはともあれ、その操作方法は説明動画をご覧ください!


開発はグラインダーマンのタグチヒトシ氏と、ONE PLUS ONE.。タグチ氏とは「エレビート タッチ」でもお世話になりました。
とにかくかわいいですねー。動きのインタクラクションも抜群なので、ぜひ触ってみてほしいです。

これまでオタマトーンを購入して、合奏がしてみたいなー、と思っていた方にもぴったり。生オタマとアプリオタマで二重奏ができます!

男性的な楽器アプリが多いなか、オタマトーンアプリは、女性も楽しめるアイテムです。見せびらかしにはぴったりですので、どぞよろしくお願いします!

詳細説明、購入はコチラ>>http://www.maywadenki.com/app/

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社長の工場見学 三日間!!

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上写真は明和電機アトリエです。今年の夏もいろんなワークショップを開催します。まずは「チワワ笛」と「ベロミン」を作るワークショップ。いよいよ〆切が明日の月曜日となりました。先着制ですので、ご希望の方はお早めに(残りわずか!)。

>ワークショップの詳細はこちら!!

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で、今週末はなぜか三日間連続でいろんな工場へ行く機会がありました。それぞれ個性的な現場だったので、ご紹介します!

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■京都造形芸術大学 ウルトラファクトリー 7月22日(木)
まずはヤノベケンジ氏のいる京都造形芸術大学のウルトラファクトリー。ここは学部の垣根を越えて、実技講習に合格したものだけが使えるという、大学工房。エリートだな。いつも、いくつかの作家のプロジェクトが進んでおり、それに興味がある生徒が参加。プロのモノ作りの現場を体験できる、というのがよい。

いつも活気があるので、行くと元気になります。真夏でもクーラーが効いているのはうらやましい。管理体制もしっかりしているので、片付いています。

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■ブリヂストンサイクル 上尾工場(埼玉県) 7月23日(金)

X2TOKYOの取材で、自転車を作るブリヂストンサイクルの上尾工場に行ってきました。国内でも珍しい、ママチャリからスポーツタイプまでを作る工場です。自転車の生産はほとんど中国に移行する中での国内生産、という点も珍しいそうです。

行ってみて思いましたが、自転車というのはとてもシンプルな装置。部品数が少ないけれど、そこに人間の思いもかけない負荷がかかる。自転車と比較すると、車は「ざっくりとした箱にタイヤがついたもの」で、自動溶接でバンバン組み立てて、多少の荒くてもインテリアで隠せるが、自転車はそうはいかない。

なので、見えてしまう溶接など、どうしても人間がやらないと丈夫できれいにできない。つまり、工業製品のようで、ハンドメイドなんですね。すいませんでした。これまでぞんざいに扱ってきて・・・。

見たことがない専用工作機械や冶具がたくさんあって、おもしろかった!専門性に特化したモノ作りの現場って、機械や工具に歴史が刻まれてるので、見ていて飽きません。

>>USTREAM 動画はこちら!

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■金沢工業大学 夢考房 7月24日(土)

金沢工業大学の夢考房は、ウルトラファクトリーと似ていて、学部を越えてプロジェクトをいつもおこなっている、工房です。ソーラーカー、鳥人間コンテスト、ロボコンなどのマシンを、チームごとに開発しています。

ここがすばらしいのは、管理体制。たとえば工具の貸出や材料の購入などが行き届いていて、びっちり片付いている。美術大学なんて、ひどいですよ。「貸した工具がかえってこない」って、いつも助手さん、泣いてますからね。おもけに材料もほったらかし。「え?ここはゴミ廃棄場?」ってくらい、エライことになってたりします。

そして安全管理も徹底しています。工作機械は刃物が高速回転してたりするので、基本はすべて「危険なもの」です。それを使ってモノを作るというのは、「どうやったら危ないか、事故が起こるか?」をしらなければならない。夢考房では、マイスター制にしていて、技能取得を生徒だけが使えるようになっています。そしてそれでも事故が起こった場合、「ヒヤリハット」という報告書で、それをみんなで共有する。

工房に、生徒が操作ミスで壊した工具が、「一個四万円」とか値段がはっつけて展示してありました。これはとても正しい。工具はトイレットペーパーみたいな共有財だから雑に扱ってもいいと思ってる生徒も「お前が壊した四万円~」とみんなのさらしものになりますからね。

とにかく掃除が行き届いていて、ピッカピカ。それはなぜできてるかというと、先輩が後輩に代々指導してるからなんですね。「おまえらちゃんと掃除しろ!」と。先生や技官さんじゃなくて。これが一番大事なことだと思いました。

いいモノは、いい現場が作る。そしていい現場にする方法は知識では伝わらなくて、人間が人間に体で伝えていくもの。この三日間で見た工場には、そんなオーラが満ちていて、爽快でした。

好きだなー。工場。

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夏休み楽器工作ワークショップ!!

おもちゃ大賞で勢いのってるオタマトーンですが、夏休みにそのオタマトーンに関係のある「楽器」の工作ワークショップをやります。場所は武蔵小山の明和電機アトリエです。

まずは、「チワワ笛」。チワワのようにワンワンと吠える笛です。実はこれがオタマトーンのアイデアの出発点となった楽器(?)。口をパクパク開け閉めをして音色を変えるしくみがオタマトーン、そしてWAHHA GOGO の原点なのです。

ワークショップでは、このチワワ笛の音が出るしくみを、これまで作った声を出す機械「セーモンズ」、「ディンゴ」などの実物の機械と比較しながら解説(アトリエならでは!)。簡単な実験のあと、工作を行います。そして最後はみんなで合奏。簡単な工作なので、お母さんかお父さんがいっしょであれば、小学校1年生から体験することができます。もちろん、大人の方もOKです。




そして、もうひとつの工作ワークショップが「ベロミン」。オタマトーンが口なら、「舌(ベロ)」をモチーフにした楽器を作ってみよう!と制作しました。む
かし、誰もがやった「定規でベーン!」という遊びを鋼(はがね)で行い、音程の変化ができるようにしたものです。うまく演奏すると、アナログシンセのエン
ベロープの変化のような音が出せます。このワークショップでお勧めは素材であるABS樹脂の熱加工とやすりがけ。誰でも簡単に熱で曲がるので面白です。や
すりがけは、素材の表情を出す重要な作業。僕がいつも気にしている作業のポイントを伝授します。

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楽器はもちろん演奏して楽しいものですが、僕にとっては「作って楽しいもの」でもあります。ほんの少しの調整でいい音が出たり、工夫しだいで響いてくれるのが面白い。ライブ演奏や展覧会でも明和電機の楽しさを伝えたいですが、ワークショップではちょっと視点を変えて、モノ作りという現場から、明和電機の面白さを伝えたいなー、と思っています。

ご興味のある方、ぜひぜひご参加ください!

【チワワ笛ワークショップ】

    オタマトーンのアイデアのもととなった「チワワ笛」。簡単なしくみで面白い音がでます。

        * ■と き:7月31日(土) 8月1日(日) 10:00〜12:00(各1日)

        * ■場 所:明和電機アトリエ

        * ■参加費:2500円

        * ■定 員:18名

        * ■お申込み締切日:7月26日(月)

        * ◯お申込み方法はページ末をご覧ください。

   
【ベロミンワークショップ】

    電気を使わないアコースティックな楽器ですが、テクノなサウンドが出ます。

        * ■と き:7月31日(土) 8月1日(日) 14:00〜17:00(各1日)

        * ■場 所:明和電機アトリエ

        *■参加費:

            * 大人 4000円

            * 子供(小学校3年生〜中学生まで)3000円

        * ■定 員:18名

        * ■お申込み締切日:7月26日(月)

        * ◯お申込み方法はページ末をご覧ください。

【お申し込み方法】

    E-mail、またはFAXでお申し込みください。 表題を、“『ご希望日 ご希望ワークショップ名』申し込み“とし、下記事項を記入し、 FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
        * ○氏名(フリガナ)

        * ○住所

        * ○電話番号(日中連絡が取れる番号)

        * ○メールアドレス又はFAX (郵送以外で資料をお送りできる連絡先)

        * ○職業・所属

        * ○年齢

        * ○明和電機協同組合員の方は組合員番号を明記

    ■お申し込み先&お問合せ

            * E-mail: mail@maywadenki.com

            * FAX:03-5749-2272

            * ※メール、FAX以外でのお問合せはご遠慮ください。

            * ※お申し込みいただいきましてから、1週間以内にお申し込みご確認のご連絡を差し上げます。

              万が一、確認のご連絡が来ない場合は、お申し込みの確認が出来ていない可能性がございますので再度ご連絡いただききますようお願いいたします。 また、定員に達しました場合、お申し込み締切日前にワークショップお申し込みを終了させていただく場合がありますことをご了承ください。

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祝!おもちゃ大賞ハイターゲット部門、大賞受賞!!

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オタマトーンが、「日本おもちゃ大賞 ハイターゲット部門」で、みごと大賞をいただきました!
やったあああ!キューブさんのような中規模のオモチャ会社が受賞するのは快挙らしく、もう感無慮でございます。これもみなさまのオタマへの愛の賜物です。購入していただいたみなさま。どうもありがとうございました。

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そんな興奮をいだきつつ、今日から始まった、「東京おもちゃショー2010」に行ってまいりました。CUBEのブースは、正面にクワクボ君が開発した「ニコダマ」がどーん。目をパチクリパチクリさせてて、目立つ目立つ。

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午前中に、テレビや新聞などの取材を受けました。やはりオモチャ大賞効果は大きいですねー。

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CUBEの酒井社長と賞状を持って記念撮影。思えばCUBEさんとは10年以上のおつきあい。今回のオタマトーンのヒットも、そういした長年の試行錯誤の積み重ねの結果。途中には、「明和くんキーチェーン」とか、「パッチーナ」とか、幻の商品もありましたからねー。酒井社長、CUBEのみなさま、今後とも、どうぞよろしくお願いします!!

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そして、今回初お披露目の「オタマトーン カラーズ」。かわいい!欲しい!
顔のパーツは取り換えられるので、組みかえたら自分だけのオタマトーンも作れる!

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そしてもうひとつの初お披露目。「オタマトーン・メロディ」。一番右のオタマトーンと比較するとその大きさがわかると思います。このオタマトーン・メロディ、すでに曲が11曲入っています。そして尻尾スイッチを押すと、そのその曲が一音符ごとに進む。なので、口パクのワウワウに専念できる!そして曲が弾けなかった人でも、簡単に演奏できる!

「結婚行進曲」とか「蛍の光」など、宴会で受ける曲が満載です。僕は個人的に「エリーゼのために」がひけたことが感動でした。だって、あれ、、むずかしいでしょ。

CUBEのブースは、オモチャ大賞の効果もあってか、すごく賑わっていました。今週末まで開催されていますので、ご興味のある方はぜひぜひ会場でホンモノに触れてみてください!


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ライブ盛り上がる! スリも盛り上がる! バルセロナ

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バルセロナでの明和電機ライブ、盛り上がりました。ライブ開始が夜の10時からという、日本のライブハウスでは考えられない時間帯。理由は二つあって、まずこの季節、ヨーロッパは夜の9時でも昼間みたいに明るい。これだと野外ライブだと照明が効かない。そしてもうひつの理由は、スペイン人は夜遅くまで飲んで遊ぶ。たぶんそのためにシエスタ(昼寝)してるんだと思います。たぶん。

今回のライブは7月10日、11日と、なんとワールドカップのスペイン決勝の時間帯とばっちり重なりました。客さんくるのか?と心配してましたがそこは大丈夫。サッカーよりも明和電機を見たいお客様がたくさん集まって大盛り上がり。ラストの明和電機社歌で、会場全体が「スパーク一発やーりにーげー」と踊りまくってたのが、なんとも異様で、おかしな光景でした。

さらに11日のライブでは、スペイン優勝決定と、明和電機社歌の熱唱タイムがばっちり重なり、曲のサビで「ドーン!ドーン!」と花火があがるという、まるでドリーミウカムトゥルーのライブなみにお金をかけた演出がタダで行えました。

自分の強運にあらためて驚いたわ。

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さて、ライブが終わり、すべての楽器をばらして梱包し、くたくたになって、ホテルに戻ると街じゅう大騒ぎ。ちょうどホテルが「リセウ」という賑やかな場所に面していたので、ブブゼラ鳴りまくり。

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で、群衆の中に近付いていくと、ジプシーっぽいおばちゃんがいきなり肩を組んで、踊りだした。なんや、このおばちゃん盛りあがっとるなーと、いやいや腕をふりはらって離れると、近くにいた若いスペイン人の女性が、怒ったような顔で僕に何か言ってる。なんだなんだ?とよく聞くと、「あのオバチャンはスリや!!あんたかばんの中、大丈夫か!わたしもやられた!」と叫んでいるではないか!どうやらおばちゃんに気をとられている内に、もうひとりの男が僕のカバンを物色していたらしい。

やられた!と思ってカバンの中を探ってみたら、財布は無事だった。足元には僕の名刺入れが落ちていた。そらく財布とまちがえてスったけので地面に捨てたのだろう。・・・あぶなかった。

と思ったら、なんと一緒だった明和電機のスタッフが財布をズボンのポケットから抜き取られていた!走って追いかけたが、逃げれらたそうだ。なんちゅーとこや!!バルセロナ!!
まあ、地元のスペイン人がどんちゃん騒ぎしているところへ、いかにも無防備そうな日本人の集団がぞろぞろ歩いていたから絶好のカモだったんだろーなー。

さらにはすでに夜中の2時を回っていたために、夕食を食べようにも店が閉店。頭の中は「ビール、ビール、ごはん、ビール、ごはん」とぐるぐる。街をふらふら歩いていたら、現地のスペイン人スタッフにばったり。彼の誘導で夜中もやってるカバブ屋になんとか飛び込み、ビールとチキンブリトーを注文。

ライブでの大はしゃぎと、楽器撤収の肉体労働で、カラカラになってた喉に、このときのビールは最高に染み入りました。ぷはー!!

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バルセロナでライブ! <GREC2010 Festival de Barselona>

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バルセロナで開催されている音楽・演劇のフェスティバル、「GREC2010 Festival de Barselona」にきています。会場はCCCBという、アートセンター。

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会場につくと、センターの中庭に、明和電機用の野外ステージがドーンとできあがっていました。よかった!屋根がついていて。雨は絶対ふらないそうですが、もし降ったら感電ですからねー。

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現地のスペイン人のスタッフのみなさんと会場設営。舞台・音響などすべて現地の人ですが、言葉は違っても同じ仕事のプロフェッショナルのみなさん。問題なく作業は進みます。今回は明和電機の初期から舞台をやっている、「照明の串ヤン」と「音響の徳さん」も一緒なので、心強いです。

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日本からの明和電機の楽器機材も無事到着していました。午前中は工員さんたちと、ひたすら開梱、組み立て。手なれたものなので、1時間ほどで楽器はすべて組みあがります。

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日差しはまぶしいですが、それほど暑くはありません。日本ほど湿度がないので。音響スタッフが楽器をチェック中。「パチモク」とか「ホーデンナ」とか、見たことも聞いたこともない楽器ばかりなので、最初はみなさん混乱します。

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昼のランチで飲んだスープ。おいしかったなあ。美味しい食べものがあるだけで、モチベーションがあがりますね。海外ツアーは。

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夜の9時まで作業をして(といっても、ヨーロッパはこの季節まだ明るいんですが・・・)、クタクタになって、ホテルへもどり、シャワーをあびて夕食へ。この日は、地元のアーティストのキムさん(韓国人ではなく、スペイン人)に、観光客はめったにいかない、「スペインの居酒屋」に案内してもらいました。

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これがうまった!思うに、スペイン料理って日本人の口にあうと思います。素材の味をいかした食べ物が多いからかな。

この後、キムさんに「この後は、現地の人しか行かない、フラメンコバーにいきましょう」と連れていってもらいました。ノックをしてドアレンズからのぞかれて、扉が開くという、秘密クラブみたいな場所でしたが、中では、ご年配の方々がフラメンコをおどっており、まさに黄昏流星群の逢瀬の場所でしたが、これがまた、みなさんダンスがうまく、面白かった!

しかし残念がながら、後半は作業の疲れのため爆睡。「社長、帰りますよ!」という工員さんの掛け声で、フラフラになりながらタクシーでホテルにもどったのでした・・・・・

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北京へロボットを見に行ってきました <ABUロボコン中国大会>


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今年はバカロボのヨーロッパ大会がブタペストで開催されますし、ここらで本場の「ロボコン」を見てみたい、ということで、北京で開催された「ABUロボコン 中国大会」へ行ってきました。ロボコンといっても、世界中でいろんな競技がありますが、ABUはその中でも最大級の国際大会。日本代表を決める国内大会はすでに終了し、今年の本戦はエジプトで開催されるそうです。

中国はそのABUロボコンで、毎年優勝を決めています。「なんでそんなに強いの?」。その理由を見つけるのも、今回の視察の目的でもあります。

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今年にの中国大会は、北京郊外にある巨大なテレビスタジオ地区。ばかでかいスタジオが並び、ホテルまである場所でした。

 


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巨大なスタジオの中に入ると、そこはロボコンのスタジアム。まず目に飛び込んでくるのは各大学の応援の旗やのぼり。赤を基調にしているせいか、まさに中国!という独特の空気になってました。応援団も、野太い声でエールを送っており、なかなか骨太な理系男子たちでした。

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今年の世界大会がエジプトで行われることもあり、今年のロボコンの競技は「ブロックを運んで、三つのピラミッドを作る」というものでした

ただし、一つ目のピラミッドを作るロボットは、人間が操縦していいのですが、二つ目、三つ目のピラミッドはなんと「全自動」で動かなければなりません。そして頂上の黄色のブロックを先に置いたものが勝ち。つまり「立体陣取りゲーム」のようなものです。

>ルールはこちら! 動画

各チーム、工夫を凝らしたマシンが、自動でブロックを積んで戦う姿は、圧巻でした。

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テレビ局主催で、オンエアされることもあって、かなり演出がされていました。バトルの合間に、なぜかお色気たっぷりのチアリーダーたちのダンスとかがあり、徹夜で作業を続けてきた繊細な理系男子たちには、鼻血が出るんとちがうか?という一面もあり、ドキドキしました。

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スタジオのとなりは、ピットになっていて、本番前のロボットの調整を、各大学のみなさん、必死になってやってました。ブロックを運ぶ、という大胆な運動と、正しい場所に置く、という繊細な運動の両方を行わなければならないので、とにかくロボットのメンテナンスが、ハード面もソフト面も大変そうでした。その苦労の跡が、手垢まみれになったロボットの表面から伝わってきました。

徹夜が続いているのでしょう、あちこちでぶっ倒れて寝ている学生さんたちが、印象的でした。

 

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ネタばれをするので書けませんが、優勝したチームは、意外な方法ブロックを運ぶチームでした。

おそらく、ブロックを運び、定まった位置に置くという「目的」に対し、厳密に考えていけば、その方法は、正しい答えになるのでしょうが、その手前で「ロボコンのロボットはこうあるべき」という常識やイメージにとらわれてしまって、各大学ともスピードの出ないロボットを作っていまっていたのかもしれません。

常識やイメージは強烈なものなので、とらわれてしまうと、それが正しいと思ってしまう。けれどそれは「手段」であって「目的」ではない。中国のロボコンの強さは、研究費が多いからとか、人材の層が厚いからとか、いろいろ理由はあると思いますが、まずはロボットが達成すべき「目的」のために、常識的な「手段」をすべてチャラにして、フラットな発想から出発できていることかも、と思いました。

それがなぜできるかというと、学問の自由さだと思います。学ぶことは「頭でっかち」になると思われがちですが、そうではなく、いろいろなパターンを知ることで、発想力は広がります。なんだかそんな勉学ができてるんだろうなー、と、上位に入賞した中国の理系男子たちの気持ち良い笑顔を見て、思いました。


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芸術資源とキャリヤー

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「芸術も資源である」  土佐信道(1967~)

いい言葉だなあ・・・・・。さて、この言葉を理解するために、まず石油発掘のモデルを見てみましょう(上図)。石油は地面の中に埋まっている。その状態のままでは「資源(リソース)」ではない。あえて名前を付ければ「源泉(ソース)」です。

それをボーリングなどの発掘技術を使い、地上に組み上げて始めて「資源(リソース)」になる。
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たとえばあなたが石油が埋まっている場所を知っていたとしても、それを掘り起こさない限りは誰もそれを信じてはくれない。「ホントです!ここに埋まってるんです!」って言ってもダメ。

これは表現者にも言えることですね。「オレ、すんごくいい曲、閃いたんだよ!ぜったいヒットする曲だよ!」っていっても、彼女は振り向いてくれない。やっぱり頭の中から発掘して、彼女の前でホントに歌わないとダメ。

モノ作りも同じ。言葉だけではだめで、スケッチでもいいから、何かを見せて、始めて人はそれを信じる。
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さて、それではここで石油の発掘作業と、芸術の制作作業を比較してみます。すると「石油資源」にあたるのが、「芸術資源」となります。

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掘り出された石油資源はその後どうなるか?というと、工場で精製され、プラスチックなどの加工品になっていきます。このときに重要なのが、その資源を運ぶもの、「キャリヤー」です。石油でいえば、最初は石油を入れるタンクとかです。これがないと、運べません。

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芸術資源も同じです。必ずそれを納める「キャリヤー(入れ物)」があります。芸術資源はキャリヤーに収まって初めて商品になるのです。

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一番古い芸術である「絵画」は、芸術資源をキャンバスというキャリアーに納めたものでした。ラスコーの壁画は持ち運べませんが、これなら大丈夫。

その後に登場した「本」は、テキストという芸術資源を紙束というキャリアーに収めたもの。レコードは、音楽(サウンド)という芸術資源をプラスチックなどのキャリアーに収めたものです。

昨日のブログで「コンテンツとキャリアーが分離不可能な時代は、コンテンツは物質として商品になりやすかったが、現在のテクノノロジーは、それが簡単に分離できるようになってしまった。」と書きました。

これまで、世界はキャリアーにあふれていました。あなたの部屋には、たくさんの本という紙束と、たくさんの円盤型のプラスチックがあるでしょう。

けれど昨今の携帯端末の進化は、ある程度そのキャリアーたちを駆逐していくと思います。「昔は、新聞って、こーーーんな大きな紙に印刷されて、わざわざ人が玄関まで運んでたんだぞー」と、孫に話す時代がくるでしょう。

キャリヤーが大変化していく時代に、僕らは立ち会っている。
結構僕は、このことにワクワクしています。

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