ストレンジボイス~奇妙な声の実験室~

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さて、もうすぐ夏休みですが、7月にちょっと実験的なイベントをやります。タイトルは「ストレンジボイス ~奇妙な声の実験室~」です。どんな内容かといいますと、まずは案内文をどうぞ。

キャラクター性をもった新しい「声」のデジタル楽器「初音ミク」が日本だけではなく海外で大ヒットしています。その対局として、マシンの音を人間の肉体的な「声」で再現する「ヒューマンビートボックス」もHIPHOPシーンをにぎわしています。また、ロボット技術の応用し、機械的に声を再現する「ボイスメカニクス」の研究も進んでいます。そして生の歌声を聴くためにミュージシャンのライブステージに向かう観客の数も増えています。

それらの背景には、無味乾燥なテクノロジーが進むほど、もっとも原始的な楽器である「声」のもつ呪術的な魅力、楽器としてのしくみの面白さへの、人々の注目があるからだと思います。このイベントでは、そうした新しい「声」のパフォーマーたちが集まり、まったく異なるジャンルから「声」をテーマにしたステージを披露します。


・・・伝わったでしょうか?

「ストレンジボイス」とは、日本語に訳すと「ヘンな声」です。もっと短く言うと「ヘンゴエ」。現在、音楽業界やテクノロジーの分野でいろんな「ヘンゴエ」がボンボンと登場してきてる。それを一気に見てみよう!というイベントです。

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そもそもこのイベントをやろうと思ったきっかけについて書きます。

僕自身、7年前から”歌うロボット”を作り、その応用で歌うオモチャ「オタマトーン」をCUBEさんと発売して大ヒットしました。一連のこの製品たちを僕は「ボイスメカニクス」、つまり「機械の声」と呼んでました。僕がなぜ「声」に興味を持ったかというと、大きく以下の2点です。

① 機能性・・・「声」という肉の楽器のもつ、しくみ・機能的なおもしろさ

② 呪術性・・・人間の心をしばる、声という音の不思議さ

これにどっぷりはまってたんです。

で、YOUTUBEやニコ動を見ると、僕のハマり方と似てるけどまったく違うジャンルが同時期に盛り上がってきた。それがYAMAHAさんの作った「VOCALOID」のデジタル技術をベースに登場した「初音ミク」だったんです。みなさんもご存じのように、現在「初音ミク」はどえらい盛り上がってます。僕も発売されて即効買って「秋葉原☆キラリ」のコーラスで使ったんですが、これが面白い。(マニアックにいうと、高校生のとき、YAMAHAのミュージックコンポーザーを触ったとき以来の面白さ)。

「なんで面白いんだろう・・・」と考えると、やっぱり「機能性(しくみ)」と「呪術性」なんですね。心がないとわかっていても歌声に感情移入してしまう。しかしその操作そのものは、「打ち込み」というプログラムの機能性から生まれる。

と思っていたら、こんどは「声」を使ったすんごい面白い音楽がHIPHOPから盛り上がってきた。それが「ヒューマンビートボックス」です。

これは「初音ミク」や「ボイスメカニクス」とはまったく逆で、人間がいかに機械のような音を出すか?というジャンル。人間の声のしくみは太古からまったく変わってないのに、HIPHOPというカルチャーを通過したとたん、あり得ない音を人間が口から出し始めた、というのがめっちゃ面白い!(興味のある方はYOUTUBEを検索。超絶すごい動画がたくさんあります)。

ヒューマンビートボックスも、やっぱり人間の声が発する、泥臭くて、呪術的な魅力と、徹底した鍛錬で肉体を制御し、音を作っていくという、機械のよう機能性の魅力がある。

こうした「声」に関する新しい試みが、異なるジャンルで同時多発的に出てきた。これはいったいなんなんだ?いちど全部俯瞰して見てみたいぞ!

・・・・という好奇心で、このイベントを企画しました。そして集まっていただいたみなさんは以下の通りです!

 

明和電機・・・・ボイスメカニクス・パフォーマンス

AFRA・・・・ヒューマンビートボックス

VOCALOID(ヤマハ株式会社)・・・歌声合成技術の商品化

後藤真孝・・・・音楽情報処理研究  産業技術総合研究所 研究グループ長

フォルマント兄弟・・・・歌声合成ユニット

NUT・・・・アイドルボイス・パフォーマンス

なんというバラエティ。まったくことなるジャンルのみなさんが「声」をテーマに集結です。
ご興味がある方は、ぜひぜひご来場ください!

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strenge_voice_.pdfをダウンロード



 

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「ストレンジ・ボイス ~奇妙な声の実験室~」

 ◎とき:2011726日(火)
開場1900・開演1930 

◎場所:品川よしもとプリンスシアター

◎出演者

明和電機、AFRA、VOCALOID(ヤマハ株式会社)、後藤真孝(産業技術総合研究所 研究グループ長)、フォルマント兄弟、NUT

◎入場料金:前売り¥3,000(全席指定)/当日¥3,500(全席指定)


  • ◎チケット情報

    ★6月23日(木)前売りチケット発売開始(電協組合の先行発売あり)

    • ・チケットよしもと/0570-041-489(自動応答システム)
    • ・コールセンター/0570-041-356(受付時間10:00〜18:00)
    • ・チケットぴあ/0570-02-9999  Pコード:597−791
    • ・ローソン/0570-084-003  Lコード:38605
    • ・CNプレイガイド/0570-08-9999
  • ◎公演に関する情報・お問合わせ

    チケットよしもと TEL 0570-036-912(10:00〜19:00)


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