リンツの製鉄所を見学

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さて、リンツの筑波大学展、連日いろんな方が見学にいらっしゃいます。オタマトーンもチワワ笛も大人気。

 

 

 

 

今日は夕方のデモで、オタマトーンとチワワ笛とジャンボで演奏しました。オタマトーンを洗濯はさみでつまみ、バグパイプみたいにドローを鳴らしてます。そしてジャンボの演奏。

 

 

 

さて、デモがない空き時間に、リンツの製鉄所を見にいきました。

 

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リンツの石畳が残る古い伝統的な市街から、タクシーで5分も走れば、いきなり工場地帯になります。このギャップがすごい。アルスレクトニカのフェスティバル会場にいただけではわからない、「鉄の街 リンツ」の姿をやっと見ました。

 

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この巨大な製鉄所は「Voestalpine」という会社が経営しています。その敷地内に「鉄の博物館」があるので言ってみました。展示そのものは「ああ・・・代理店にだまされた」的な、ただきれいなだけのがっくり展示だったんですが、メインはそれではなく、バスツアーでの工場見学!!

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約1時間30分かけて、工場の敷地内のガイドしてくれます。残念ながらドイツ語なので何を言ってるのかさっぱりわかりませんでしたが、工場は圧巻。残念がら製鉄工場中は撮影できませんでしたが、ドロドロに溶けた鉄や、巨大な溶鉱炉や、20センチはあろう鉄の板が猛スピードで引き延ばされる姿は、迫力満点でした。

 

ふだんメディアアートやスマフォやクラウドといった情報系にばかり触れていたので、この「鋼鉄のみ、デジタルなし」の世界のずぶとさは考えさせられます。どんなに社会が情報化しようが、この鉄を作る世界の基盤はなくならない。

 

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製鉄所として繁栄したリンツはその後、製鉄の景気低迷ともに街の力を失っていきます。そしてをれを何とかするために街が考えだしたのが「デジタルアート、メディアアートという新しいテクノロジーを観光資源にした街おこし」でした。この製鉄の街が、情報産業で復活したところがちょっとピッツバーグに似ています。

 

ピッツバーグはアンディ・ウォーホールという芸術家を生みだしましたが、リンツはヒットラーを育てました。鉄の街はカリスマを生むんでしょうか。

 

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ナチスは暗黒の歴史ですがリンツの地下にある巨大な飛行機工場跡地など、だんだん情報が解禁になってるそうです。ヒットラーは死の直前まで、リンツの街を芸術都市にすべくドナウ川ぞいにさまざまな博物館や美術館をならべたジオラマを作って眺めていたらしく、なんだか今のアルスセンターやブルックナーハウスやレントス美術館が並ぶドナウ川ぞいの風景とのリンクを感じます。

 

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そのリンツにドナウ川で、アルスエレクトロニカ恒例の花火があったんですが、これが日本で見る花火とは趣が違います。だれも「たーまやー!」と歓声をあげず、静かに眺めています。これは僕が受けた印象ですが、日本の花火には「あの世」につながる世界があり、それがはかなさとか美しさ、一瞬の”粋”としての「花の心」があるんですが、ヨーロッパで見る花火は、なんとなく西洋画で見る花の静物画のような唯物的なグロテスクがあります。「神」とか「あの世」の世界へはつながらない。

 

一緒に花火を見ていた外国人の女の子が「なんだか戦争を思い出すようで、花火を見たくない」とぼそり。日本ではそんなこと思いもしなかったけど、リンツで見た花火、その気持ちがちょっとわかりました。

 

アルスエレクトロニカの日本人の作品は、ヨーロッパにくらべて社会問題や政治性が薄いといわれる。花火にみる「花」の感覚の違いが、メディアアートの光の中にもあるのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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