トイレットペーパーがない!

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いやあ、本当に地震の影響で、トイレットペーパーがありませんねー。みんな買い占めてますねー。昨日なんか、薬局の前でおばさんが、「手にはいったわよ!これで安心よ!」って、トイレットペーパーの大きな段ボール箱を自転車に積んで、ほこらしげに近所の人に叫んでたもんなー。あれを見ると、近所のおばさんも焦るんだろうなー。「うちも箱買いしなきゃ!」って。・・・ビックリマンチョコかい!

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でも、ここまで日本人がトイレットペーパーにこだわるのが、逆に興味深い。たしにに日本のトイレの得意性は世界一だと思う。ウォシュレットしかり、あったかそうな便座カバー、ピエールカルダンのマット、スリッパ、森の妖精からもらったような芳香剤、クマちゃんがほほ笑むトイレットペーパーカバー。・・・バカにしてませんよ。なんたって、うちの実家がほぼこんな感じだから。

そしてなんといっても、トイレットペーパーの品質は世界一。あんなやわらかくて、まっ白で、オシリにも水洗トイレにもやさしい紙はないですよ、世界のどこへいっても。

トイレって日本人にとって相当、ありがたい場所なんでしょうねー。神さまがおるんやから、きれいにせなあかんのやで~、さもないと美人になれんのやで~(注:月亭可朝の声で)だからなあ。たしかに、「大事なものに布をしいて、お香を炊いて、白いものを供える」のって、トイレも仏壇もおんなじだからなあ。

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さらに言えば、都市生活の中で、唯一の、自分の中の「野生」と向きあうのが、排泄行為。どんなに高尚な趣味を持とうとも、エレガントな生活を送ろうとも、ウンチふくときは猿へ逆戻りですからね。かろうじてトイレットペーパーという、聖なる白き紙が、指とウンチの間に結界を張ってくれてると「信じてる」から、手でおしりを拭けるわけで。もし、その「聖なる白き紙」がなくなったら、こりゃあ大変ですよ。指にウンチ。野生に下落。

でもねー。昨年行った、文明国のエジプトなんて、のっけからトイレットペーパーないですからね。便器にウォシュレットみたいに水道水がでるノズルがついてて、みんなそれで器用におしりを素手で洗ってる。(僕もやってみたけど、ズボンびしょぬれになってもた。)

意外に対したことないんですけどね。それに、トイレットペーパーに買い占めしてるおばちゃんたちも、自分の息子とか孫のおしめについてたウンチをバンバン素手で掴んでは投げ、掴んでは投げしてたわけですし。

地震の不安でみんなストレスがたまっているのはわかります。それをトイレットペーパをゲットすることで昇華しているのも理解できます。ですが、もうちょっと冷静になりましょうよー。トイレットペーパーが本当に手に入らない状態って、食べ物も、水も、手に入らない状態なんだから。

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