愛情のないツマミが多いのは、「デジタル楽器」と「和民」

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秋葉原に部品を買いにいったついでに、ひさしぶりに楽器店にぶらり。

デジタル楽器コーナーにいったら、

もーね。新製品の「ツマミ」の量が、ますます増えてた。

理解できるか!!多すぎじゃ!!

まるで、テレビのリモコンと同じ。

どこを押せばいいの?

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電子楽器の「つまみ」が多いのは、今にはじまったことではない。

40年前に作られた、ムーグシンセサイザーなんて、つまみのお化けだからね。

でも当時の楽器は、「その音を出すがいっぱいいっぱい」な、ダメっ子だった。

必死ですよ。「ぴょよよーーーん」って宇宙っぽい音出すのも。

「つまみ」をいじくる方も、なんだか、機械の内臓に触ってるような

リアリティがあった。

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でも、デジタル技術がすすんで、どんな音でも出せるようになると、

電子楽器も余裕をかます優等生になっちゃって。

出せる音の選択至が増えたなら、「つまみ」も増やしてしまえと。

これはテレビのリモコンと同じ現象。

結果、楽器は、「音を楽しむ機器」ではなく、

プリセットされた音を選ぶだけの、「再生機(プレイヤー)」になっちゃった。

先が読めてしまうのに、ツマミだけは多い。

電子楽器を作っているエンジニアに言いたい。


「音、または音の編成のアルゴリズムからインターフェースを作るのが楽器ではない。
 
人間がインターフェースと葛藤することで音が生まれるのが、楽器である。」


88個もの「つまみ」がならんだ楽器「ピアノ」は、

人間が楽器と葛藤する場所を用意しているから、

こんなに普及しているのである。

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ラーメンにおける 母性原理 と 父性原理

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映画「タンポポ」を久しぶりにみた。

ラーメン作りがものすごく下手なラーメン屋の未亡人を、

アウトローな男5人がしごいて、行列ができるラーメン屋に仕上げる、という、

「しょうゆ味のマイフェアレディ」な映画だ。

おもしろい。筋がほんと、うまい。

しかーし!

このラストシーンで、宮本信子が到達するラーメン屋のイメージが、

実に「まずそうなラーメン屋」なのである。

その根本的な原因は、「母性原理が強すぎるのラーメン屋」

になってるからなのである。(上図)

まるで、「すてきな主婦の、すてきなキッチン」みたいな場所で、

清潔感あふれる宮本信子が、笑顔でラーメン作り。

「玄米ごはんと、豆腐ハンバーグ」ならいい。

そのシチュエーションなら。

でも、ラーメンはいかんだろう!!

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ラーメンを食べる場所はやっぱり、

「鬼軍曹が見守る中、3分以内に、

 バラバラのライフル銃の部品を組み立てること。

 できなければ、独房」

みたいな、

「闘争本能と、マニアックなオタク心と、タイムリミットが混じった、
 緊張感あふれる場所」

でなければ、いかんような気がする。

それは「父性原理」に基づく、「食べる人よりも作る人のエゴが勝る場所」

でなければならない。

だいたい、ラーメンって、ぜったい体によくない。

脂っこいし、炭水化物とたんぱく質と塩分ばっかりだし。

それをわかってて食べる。

それは、修行である。断食の反対。

今の世の中、父性原理が行き詰って、エコだ、ロハスだ、情報だ、感性だ、と

母性原理が強くなってきている。

そんな社会の中で、ラーメン屋は、男たちが闘争本能を消化できる、

「どんぶりサイズのコロシアム」なのだと思う。

だから、そこに 「おかあちゃんな宮本信子」がいては、いけないのである。

 

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豊州で、こどもいじり

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今日は豊州の芝浦工業大学で、こども向けの楽器ショーを

やってきました。

おもしろかったなあ。

ステージの上から

「パチモク、演奏したい人!」

てたずねたら、

みんな

「ぶあああああいい!!」

って手を勢いよく、かつ、なーんも考えずに手をみんな、あげてましたね。

「今日、二日酔いの人!!!」

ってたずねたときも、

「ぶあああああいい!!」

って返事してたしね。

聞いてる?人の話。

で、ステージにあがってもらった、勇敢な少年。

パチモク(NAKI-PX)を背負わせると、木魚が床についてしまってた。

子供って、小さいのね。当たり前だけど。

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「パチモクの重さは、20キロぐらいあります」

って、会場に説明したら、

ぼそっと少年が


「ぼ、ぼく・・・・・28キロ・・・・」


と言ったのがおかしかった。

すまぬ。

君の体重に近い危険な楽器を背負わせて。

でもね、

さっきツイッターみたら、少年のお父さんが書き込みをしてました。

ステージにあがって明和電機の「パチモク」を演奏したマイサンは、えらく気にっいったようで、サンタさんに「パチモク」をお願いするそうだ・・・」

少年の名前は、マイサンっていうんだ。

うん。

うん。

ぜひパチモクをサンタさんに、お願いしなね。

ぜったいだよ。

ちなみにパチモクの制作費は

120万円です。

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爆音で麺のお湯を切る装置 「KILL YOU」

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以前、ブログで「バーン!」とおもいっきり麺を切るラーメン屋の

話をしましたが、そこでひらめきました。

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むかし、鉄砲のオモチャで、巻いた赤い火薬で、バーン!って鳴るやつ
ありましたよね? いまでもあるのかな?

あれを、麺を切る網に仕込む。

そうすると、弱い力でも、麺を切るときに「バーン!」って鳴るじゃないすか。

「バーン!」

「バーン!」

「バーン!」

もーね。

ラーメン屋ん中、マカロニウエスタンですよ。ラーメンなのに。 


で、製品名は、男らしく 「KILL YOU  (切る湯)」。 



どでしょ!!

全国の、男気ビジュアル系ラーメン屋のみなさん!!

受注生産受けますよ!
(できるかどうか、わかりませんが)

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小学校時代の実験テープ

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今は明和電機で、実験的な音楽をどっぷりやってますが、

そのルーツってなんだっけ?と考えて、たどりついたのが、

小学校時代。

時代はカセットテープですよ。

このカセットテープのレコーダーを2台用意すると、ピンポン録音、
つまり多重録音ができる。これに兄ちゃんとはまった。
で、「ラジオ・コント」ようなものを作った。それが「トテキシリーズ」。

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◆トテキシリーズとは?

小学校の三年生のとき。うちの母親が僕に、

「のんちゅん(僕のあだ名)、2階からハサミをとってきて」

と言った。

ふざけて僕が、へらへらしてたら、だんだん母親が怒り始め、
最後に

「とてき!(赤穂弁でとってきなさい!)」

と高い声で叫んだ。
この「トテキ!」という奇声がとても面白く、

「このトテキ!という声がかならずオチになる、ラジオドラマを作ろう!」

と、当時小学校6年生の兄(ちなみに、まーくん)に相談。

「それなら、ピンポン録音やで」

と音関係のエンジニアリングに詳しい兄が答えた。すぐさま録音開始。

内容はくだらないコントのオチに、かならず僕が「トテキ!」と叫ぶという
ものだったが、10回目には「10回記念特別コーナー」ということで、
2001年宇宙の旅の「ツァラトゥストラはかく語りき」を流し、
お米を紙袋に流し込む音で拍手を作り、あたかもホールで収録している
かのような演出をした。

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とにかく、「音で遊ぶ」というのが楽しかったのである。

この感覚は明和電機やっている、今でもかわらないなあ。

で!

今週末の日曜日は、そんな大人になっても音で遊んでる僕の姿を、

子供に見せつけます。

場所は、マンションの開発で子供の人口が急上昇の「豊州」。

芝浦工業大学です。

「こんな大人がいてもいいんだ・・・」という気分にさせますよ。

子供をね。

いつだったかなあ、塾まみれになってるNHKの子役に、

「社長はいいなあ・・・、楽しそうだなあ・・・・」

とため息交じりに言われたことがある。

アホか!!こどもだったら 、遊べよ!!

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ラーメンと男気

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 ツイッターで、

なんでラーメン屋って、腕組みして、頭にタオル巻いて、ヒゲ生やして、暑っ苦しい男気をアピールするのだろう。作ってるのは、ダムでもビルでもなく、細い小麦粉汁なのに。」

と、書いたら、えらい反響があった。

たしか、僕が小さいころといえば、上の絵の左のおじさんみたいな人ばっかりだったのに。

いつのまにか「ガテン」なファッションに。

もー、こうなったら、女子の入る隙間がない。

映画「たんぽぽ」の宮本信子みたいなひとがラーメン作ってたら、

「まずくて食えねえ!」

なってしまう。

すごい時代になったもんだ。

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みんな、命かけてるもんね。らーめんに。

とくにあの「ぱーん!」ね。

すごい「ぱーん!」する人がいる。

あんなぱーん、映画「ダヴィンチコード」の、自分の体にトゲのムチ打つ暗殺者ぐらいですよ、
最近見たの。

あれは、自分のカルマ落としてるね。ラーメンのパーンは。

男気が上がったほうが、おいしそうに見えるけど、

やりすぎると、お前の生き様をくってるんじゃない!

という気分になる。

胸に十字架はやめといた方がいいぞ。

で、結論は、ラーメンだから「MEN」。

この辺のくわしいラーメンファッションの変遷、詳しい人がいたら、
教えてください!

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ラッキードラゴンが火を噴いた   <水都大阪2009>

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日曜日は、水都大阪2009にてヤノベケンジ氏が行っている「トラやんの大冒険」
のため、大阪へ。

宿敵ヤノベ氏が作り上げた「ラッキードラゴン」という船でのスペシャルクルーズ。

いやあ、ヤノベ氏、どんどん男度があがってますね。いい顔だなあ。
油、足りんなあ、自分。

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これが「ラッキードラゴン」。

特撮世代にはたまらん造形。アンギラス、キングギドラ、メカゴジラのラインだな。

この船が、僕らの乗る屋形船の隣を、ずっと走る。かっこいい!

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そして、なんと火を噴くのだ! 水も噴くのだ!

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大阪の水路を2時間かけて旅して、たどりつくのは、造船所。

そこの巨大な工場に、忽然とあらわれる、「黒い太陽」。

なかで、テスラコイルが爆音で放電してます。

この異様な巨大彫刻は圧巻。

鉄の塊がごろんところがるこの場所は、白昼夢のようでした。

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クルーズの屋形船の中には、トラやんが鎮座ましてます。

オタマトーンを弾いてもらいました。

大阪の市民が、ラッキードラゴンの姿に驚く姿が印象的。

美術館を飛び出して、社会そのものにインパクトを与えたヤノベ氏のアクションは、

痛快でした。

クルーズは、まだ予約を受け付けてるそうです。

とにかく、「黒い太陽」は、見たほうがいい。

ぜひ、みなさん、ご参加ください。

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ROOMS 無事終了!

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ROOMS 09 が無事終了しました。

僕は三日間、ほぼ会場にいて、オタマトーンなどの商品の説明を

していました。

実際にお客さんと接すると、商品のどこが面白くて、どこが理解しにくいのかが

よくわかりました。これは貴重なデータが得られました。

オタマトーンも弾きまくっていたので、指がつりました。

その分、テクニックも上がって、いろんな曲を弾けるようになりました。

お客さんに、

「なんでも弾きますよ!」

とリクエストをもらってたんですが、

ある女性に

「涙そうそう」

といわれ、おお!その曲があったか!渋いリクエストをする方だな、と

一生懸命弾いたところ、「ふっ」と笑顔を見せて、去っていきました。

うげ!下手だったかな・・・・・と思っていたら、ふたたび、その女性が近づいてきて

「朝倉くん(知人のパーカッショニスト)、元気ですか?」

と質問をされました。

そこで、うわ!と気がつきました。一青 窈 さんだったんですね。

ほんと、失礼しました。申し訳ありません!「涙そうそう」で気づけよ!

ぜひ、次のライブは、オタマトーン奏者として、参加させてください!

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広くて丈夫な階段



本日は、ROOMSで代々木体育館にいました。

あの体育館の空調、すごいです。

明和電機の展示コーナーが、ちょうど空気の対流の谷にいるせいか、

ビュービュー風が吹いている。

まるでタイタニックの船先にいるようです。

寒かったわー。

で、その豪風の中、テストモデルで届いたオタマトーンを使って、

商品プレゼンしてました。うけてましたねー。

さて、そんなオタマトーンですが、アイデアの出発点となったのは、

ワンワンと鳴く犬の笛、「チワワ笛」

Otama

これの頭の部分だけを独立させて、

ワンワンではなく、「ギャハハ!」と笑うオモチャは作れないか?

というアイデアになった。

(ワッハゴーゴーに似てますね)

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そして、なぜか、ここからさらにアイデアが広がって、

「わきの下をくすぐったら、ゲラゲラ笑うキーホルダー」

というのになった。

名前は「Mロボ」。

されるがままだから。

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もし、このアイデアで止まっていたら、オタマトーンは生まれず、

僕は今ごろ、「Mロボ」を一生懸命プロモーションしてたかもしれない。

YOUTUBE  に 必死でわきの下をくすぐる映像をアップしてたかも。

でも、このアイデアは、

「・・・ないな」

ということで、ボツになりました。

アイデアを考えすぎると、ちょうど高い階段を作って、

一人でどんどん登るような状態になる。

すると、下界から見るとその場所が高すぎて、みんな登る気がしなくなる。

みんながおもしろい!と思うものは、二段、三段くらい上。

そのぐらいの高さで、みんなが登れる広くて丈夫な階段を作ることが、

大事なんですね。

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ROOMS09  本日スタート!!

あ! オタマトーンが、 YOUTUBE  のトップに載ってる!

熊手が効いたのか?

さて、本日は代々木体育館で展示作業。明日からのROOMSの準備です。

ROOMSとは、年に2回開催される、ファッションの見本市です。

僕は過去に、明和電機ではなく、 EDELWEISS というプロジェクトで、2回参加しました。

そのときの映像はこちら。

今回とくに感慨深いのは、この夏別々の会場で展示していた、

WAHHA GO GO 本体(=骨展にて)と、

開発スケッチたち(=アトリエスケッチ展)が

同じ空間に並んだこと。

自分が昨年から取り組んできたものが一気に見れて、じーん。

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Rooms_01_2

 

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そしてもうひとつ、感じ入ったのは、丹下健三の建築。

「建築と、箱とは違う」

ということを、ひしひしと感じます。

自分の作ったものを並べて思ったのは、

やっぱり僕は、クラッシクな美術作家だな、ということ。

明和電機という、ポップな衣は着ていますが、

作品そのものは、すごくスタンダードな、彫刻や絵画です。

昨今の現代美術作家にくらべても、めずらしいぐらい、古風だと思う。

さてさて。

この展示会ですが、残念なことに、オープンではないんですね。

ファッションの見本市、つまりバイヤーさんが、どのブランドの商品を

扱うかを決める、商談の場なんです。

だから、一般の方は入れない・・・・・すいません!

その分、オタマトーンイベント、がんばります!

青空練習会とか!

さて。

開発スケッチは今回も販売をしています。

もし、「どうしても、どーしても見てから、スケッチを買いたい!」という方は、

ご相談ください。

mail@maywadenki.com

少し、招待券あります。

ちなみに102枚、すべてのスケッチを見たい方はこちら

>>NOVMICHI SKETCHBOOK

すでに売れてしまっているスケッチがあります。

番号は 以下。

001

003

004

005

011

014

019

021

023

027

037

038

059

068

070

072

074

079

085

087

100

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