明和電機 ナンセンスファクトリー

明和電機の新しい展開、明和電機ナンセンスファクトリーについてご説明します。

 

■「ナンセンスマシーン展」から「ナンセンスファクトリー」へ

明和電機はこれまで、国内外でたくさんの「ナンセンスマシーン展」を開催してきました。(国内10箇所、海外12箇所)。この展覧会は、明和電機がこれまで開発してきたユニークな機械「ナンセンスマシーン」を一同に展示する展覧会でした。

どんな創作活動のプロセスにも「考える」「作る」「見せる」という段階があります。街のケーキ屋さんからハリウッド超大作映画まで、創作活動にはざっくりとこの3つの段階があります。

ナンセンスマシーン展は、美術館で開催される展覧会なので、この三つのめの「見せる」という段階でした。「見せる」にはナンセンスマシーンを美術館の空間に展示する、という以外に、明和電機では「ライブパフォーマンスを行う」「商品を売る」ということも含みました。

この「見せる」ことがあるおかげで、お客様からの感想や批評があり、そして入場料収入や商品を売る収入があります。そうした意見や資金が次の制作の糧(かて)となり、ふたたび「考える」「作る」「見せる」というサイクルを回すことができます。

「明和電機ナンセンスファクトリー」は、この明和電機の3つの段階すべてをお客様にもっと近づけようというプロジェクトです。「考える」「作る」という段階を公開し、さらに「見せる」だけでなく「タッチ&プレイ(さわって操作する)」してもらおうというものです。

■「考える」の公開

僕はすべてのナンセンスマシーンの開発の出発点として、まずA4サイズのスケッチを描きます。明和電機の工場(アトリエ)で描くことはほとんどなく、午前中のゆったりした時間の中、ちかくのカフェ(ドトールが多い)で描きます。それはいわば紙とペンによる「アイデアの釣り」のような作業です。

明和電機ナンセンスファクトリーでは、このスケッチ作業を公開します。会場内にある「ARTBAY CAFE」では、明和電機とコラボのオリジナルドリンクが登場します。「アイデアが浮かぶオリジナルブレンド」のコーヒーを飲みながら、毎日11:00-12:00の1時間、社長のスケッチ作業を見ることができます。

■「作る」の公開

「明和電機ナンセンスファクトリー」では、明和電機のナンセンスマシーンの製造プロセスを公開します。普段は東京・品川にある「明和電機荏原工場」でもくもくと続けている開発・量産作業を、お台場に出張します。毎日12:00-18:00、明和電機社長がまるでそば屋がそばを打ってるように、そのプロセスを公開します。15:00から30分は休憩(おやつタイム)です。

公開制作する製品はふたつ、「サバオ」と「弓魚」です。サバオは1995年、早稲田にあったギャラリーNWハウスで公開制作&販売したことがあり40体作りました。じつに25年ぶりの公開制作です。

弓魚は、今回のナンセンスファクトリーに向けて新しく開発しました。魚の形をした弓ですが、頭部にひし形の「銃爪(ひきがね)」がついています。ここに外部から矢が刺さると、自らの矢を発射します。矢には糸がついていて、その飛翔の経路が視覚化されます。

この製品開発のインスピレーションとなったのが、新型コロナウイルスの影響で社会に起きた「ウイルス(物体)の感染」と「情報の感染」のズレでした。弓魚には「ダイレクトなコミュニケーションを求めて絶滅した魚の物語」があり、そのイメージがあコロナ期の世の中にダブりました。

■「見せる」から「タッチ&プレイ」へ

「明和電機ナンセンスファクトリー」では、サウンドガーデンという、明和電機のユニークな楽器たちを展示した中庭が登場します。これまでの展示会では、明和電機がナンセンスマシーンの動かすことを観客に見せることが主でしたが、今回は来場者が明和電機の装置をスイッチなどを押して操作できるようになっています。

■新型コロナウイルス対策

「考える」「作る」「見せる」という3つの段階で新しい試みをする「明和電機ナンセンスファクトリーですが、ここで新型コロナウイルスへの対応をどうするか?という問題があります。それに対しては場面ごとに「ディスタンス(距離)」を設定することで対応します。

●「考える」のディスタンス
スケッチは、閉鎖した作業はカフェ内で行い、来場者はガラス越しに作業を見学します。(観客とクリエーターの間のディスタンス)

●「作る」のディスタンス
公開制作は、会場内にあるガラス張りの部屋「多目的室」の中にで行い、来場者はガラス越しに作業を見学します。(観客とクリエーターの間のディスタンス)

●「見せる」のディスタンス
来場者は受付にて「指サック」をうけとります。これを装着してサウンドガーデンの装置のスイッチを押すことで、直接感染をふせぎます(観客と作品の間のディスタンス)

会場内の最大鑑賞人数を約20人とし、人数が多い場合は「整理券」を配布して時間制での鑑賞とすることで、過密状態を避けます(観客と観客との間のディスタンス)

 

明和電機の初となる試み「明和電機ナンセンスファクトリー」へのご来場をお待ちしています。

 

 

 

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