20年ぶりに側転をやってみた。

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今年の冬はなんだか寒くなくて、「これだったら、上着3枚でもいけるぞ!そうだ薄着だ!薄着で春を呼ぶ男のなるぞ。僕の名前は”春大使”」って、勝手にきめつけて、薄着ですごしてたら、最後の最後にカゼをひいてしまいました。

昨年のブログを読むと、まったく同じ時期にカゼをひいているので、やっぱり薄着が原因だと思う。毎年「春大使」で調子にのってカゼひいてるな。アホだ。

さて、そんな高熱でうなされてる布団の中、薄れゆく意識の中でふと思った。「最近やってないことってなんだっけ・・・・」。熟考したあげくたどり着いた結論、それは「側転」。たしか最後にやったのは、20代前半。今僕は43歳なので、たぶん20年ぐらいやってない!

 

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これはやってみるべきだ!となぜか思い込み、病み上がりの体をひきずって、明和電機のアトリ工へ。事務所スペースに1メートル幅ぐらいの通路があり、「まあ、このくらいの幅があれば大丈夫だろ」と最初は思ってたんですが、ちょっとまてよ、と。

もう僕は20代じゃないし、20年もたってるし。20年前っていえば僕のパソコンだったら、マッキントッシュLCですよ。そんなロースペックの体で、はたして今、側転できるのか?メモリー8メガ、ハードディスク40メガしかなかったぞ、と。

そう考えると、側転に失敗して事務所の備品に激突して血を流してる自分が見えるんですねー。人にやさしいプリンターの丸いエッジさえも、凶器に見えてくる。これが腰骨をくだくかもしれん!とかね。なので、外のガレージに行きました。

 

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で、充分に柔軟体操をやってあと、うりゃあ!ってまわってみた。やっぱり体が「ピキ!」っていいまいした!いでで!!右ももと、左脇腹の筋肉です。でもまあ、できるもんですね。わはは。

客観的に見たら、ガレージは歩道の真横。夜中に男が側転している図は、ちょっとあやしかったかもなー。でも満足じゃ!

さて、ここで告知です。明日の夜は、アーティストの松蔭さんちで晩ご飯をいただきます。それをUSTで生放送!

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明和電機の『電協ジャーナル』連載コラム連動企画  

「松蔭浩之料理ショー DO THE RIGHT THING」

2月24日(木)20時より配信! 

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みなさんも、晩御飯食べながら、みてくださいー。

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木内昇さん、直木賞受賞!

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明和電機の「魚コードのできるまで」などでお世話になっている木内さんが、直木賞を受賞されました。めでたい!

今年のお正月に、恒例の「カニ鍋パーティー」でお会いしたときに、「直木賞候補になりました」ということをお聞きし、「だったら、本当に直木賞とったら、明和電機の制服着て、受賞パーティーにいきますよお」と宣言したんですが・・・本当にとったんですね。

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で、会場となった東京會館に行きました。青い制服を着て。したらば、会場が黒い黒い。みーんなスーツ。あたりまえか。大丈夫なのか、入れてもらえるのか?と心配になりましたが、受付で「明和電機 土佐信道」と記帳したら入れました。ほ。

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木内さんはさすが今回の主役なので、取材陣や関係者に囲まれて大賑わい。そこにわけいって入り、「男なら一度はあがりたい受賞ステージ」に勝手にあがって、木内さんと記念撮影をしてもらいました。ほんと、すいません!おかげで芥川賞とった気分にひたれました!

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受賞作の「漂砂のうたう」は、江戸から明治になり、ガラガラとかつての価値観が崩れていく時代における古き伝統の世界=遊郭の物語。花魁好きな僕のど真ん中。一気に読めました。おもしろかった!

木内さんの描く人物像はとても透明で冷たい。この感覚は、かつて編集をされていた雑誌「Spotting」を読んだときにも感じていました。ひさしぶりにその雑誌をめくると、なんだか将来の小説を書くためのエスキースのように、人物たちが取材されていました。

雑誌の木内さんのコラムで、「高校時代、太宰の人間失格を読んだとき、笑ってしまった」といのがありました。あまりにも純粋に生きることについて悩んでいる人は滑稽に見えると。これは僕も共感することです。

「ハサミ」で例えると、ハサミが何であるかは、切ってみて初めてわかる。キレ味とか、重心とか。生きることに悩みすぎる、というには、ハサミでモノを切らず「ハサミって何?」について考えること。それはちょっと滑稽。

「漂砂のうたう」には、時代が激変して、かつての価値観が通用しなくて苦しむ人がたくさん登場するが、全員が「お職」というものを持ち、働いている。ハサミを使っている。人がなにものかになる、ということは、職に誠実に向かうことからにじみでてくる。そこに対する静かな目が、小説全体に透明感を出している。木内さんがかつて「東京の仕事場」という、クリエーターのみなさんの作業場を取材した本を出版されたときにも、同じように思いました。

もひとつ感想。木内さんは男性を描くのがうまい。よくまあ、こんなに男心がわかるなあ、よっぽど男性を観察してきたんだろうなあ・・と推測してしまう。登場する男性陣はどれも魅力的。もしやこれは、木内さんしか書けない、世界で唯一のボーイズラブ小説なのではないかと、最後のページを閉じて思いました。


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スパゲティ保温ジャー

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カトキチの冷凍うどんっておいしいよねー。それまでぼそぼそのゆで麺しかなかったから、あの「こしのある」うどんの登場は画期的だったな。で、夜中にそのカトキチうどんを食べながら、ふと思った。うどんもスパゲティもゆでたてを食べるのに、なぜ、日本人は御米を炊きたてで食べるだけでなく「保温」するのか・・・。

たとえば、イタリアの主食ってスパゲティだとする。たぶん間違ってると思うが、主食だとしよう。では彼らが「スパゲティ保温ジャー」を作ってるかというと、あやしい。上図は僕の考えた保温ジャーです。

なんで保温しないの?とジラローモに聞いたら、「そんなのマズイのきまってんじゃーん。イタリアじゃ、アルデンテがおいしいにきまってるアルデンテ」と言われるだろう。うん、その通りだ。
じゃ、日本人も御米も炊きたてがおいしいに決まってる。なのになぜ一回で食べきる以上のご飯を炊いて、保温するのか。

ちなみに僕の家には保温ジャーがない。ガスと土鍋で炊いている。保温ジャーの、あの嫌な匂いが苦手なのと、なんといっても炊きたてが美味しいからだ。「御米を炊くのは時間がかかる」と思ってる人がいるが、そんなことはない。点火して強火で4分、火をとめて蒸らしで10分で、おいしいご飯が炊ける。たしかにスパゲティをゆでる7分よりは長いかもしれないが、ゆでるための大量のお湯を沸騰させる時間とエネルギーを考えれば、同じくらいではないか。

くりかえすと、保温しなくても御米だってスパゲティのように、アルデンテで毎回食べられる。そして「冷や飯」にはそれなりのおいしい食べ方もある。お茶漬けとかチャーハンとか。なんで味にうるさい日本人が、まずくなるまで御米を保温するのか、やっぱり疑問なんだなあ・・・。

あれかな、炊飯ジャーという、テクノロジーが好きなのかな?または炊いたご飯がいつも台所に御供えされてあるという、仏壇感覚なのかな?

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空間を使った頭の整理法


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今年の6月に、フランスで明和電機の大規模な展覧会があります。明和電機の製品、ほとんど持っていきます。それに向けて現在、展示プランの作成中。

空間の設計は、いつも僕は50分の1の模型を作って、あーだこーだ考えるでしすが・・・これが時間がかかるのね。

イメージしてほしんですが、例えば部屋の模様替えをするとする。本棚を動かし、ベットを動かしたけど・・・うーん、テレビの場所がなんかしっくりこない!ってことないですか?あれの巨大バージョンです。

とにかく空間イメージがひらめけば早いんですが、それが出るまでは、ちょっと模型を移動させてはウーン、とりのぞいてはウーンの繰り返し。なんでしょうコレ、盆栽をながめて、悩んで枝切ってる”ご隠居さん”みたいです。



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まあ、幸せな悩みには違いがない。自分が作ったたくさんの製品たちを、どうやって分類し、わかりやすく効果的に展示するか?について悩むのは、「空間を使った頭の整理法」みたいなもんですからね。うまくはまったときは、因数分解が解けたときのような快感がありますね。





























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世界で唯一のお金を取る会社説明会。 事業報告ショー2011、開催!

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「明和電機ってなーんとなく知ってるけど、いったいどんな会社なの?」と思ってるアナタ。その疑問に真正面からお答えするイベントが開催されます。それが「明和電機・事業報告ショー」。

いったいこの一年間、明和電機が何を考え、悩み、ナンセンス製品を開発してきたのか?世界じゅうでの爆笑プロモーション活動とは? オタマトーンに次ぐ新しいオモチャは? アイドルプロデュースってぶっちゃけ社長、どう思ってるの?とか、とにかく明和電機の活動について懇切丁寧に説明いたします!お金を取って!

このイベント、今年で9回目を迎えるんですねー。続いてんなー。

制服を着てきた方には特典プレゼントがあります。制服ならなんでもいいです。学生服も可。そしてエンディングでは明和電機・社歌の斉唱がありますので、YOUTUBEとかで予習をしておくと、会場で置き去りになりません。

「どーも最近、頭が固いなー」とか、「真剣なバカを見て勇気をもらいたい」とか思ってる方、是非ご来場ください!

チケット購入など、詳細はこちら!

(前回のボイスメカニクスライブ、あっという間にチケット完売しましたので、今回もお早目に!)

◆日程:3月21日(月・祝)
◆時間:開場19:00 開演19:30
◆場所:品川よしもとプリンスシアター
◆入場料:各 前売り¥2500  当日¥3000

  • 2月15日(火)一般発売開始
  • ・チケットぴあ
    0570-02-9999
    Pコード:597-791
  • ・ローソンチケット
    0570-084-003 /  0570-000-407(オペレーター対応)
    Lコード:33725
  • ・CNプレイガイド
    0570-08-9999
  • ・イープラス
    http://eplus.jp
  • ・チケットよしもと
    0570-041-489(自動応答システム)
    0570-041-356(オペレーター)
    受付時間10:00〜18:00
  • ◎公演に関する情報・お問合せ
    0570-036-912 (受付時間10:00〜19:00)

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OP-1 これはかわいい!シンセサイザー!

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もはや恒例となりました、ロンドンのRCA(ロイヤルカレッジオブアート)の学生さんたちの
明和電機アトリエ見学ツアー。今年も20人ばかしのみなさんがやってきました。インターナショナルな”はとバス”だね。今年は「声の機械」を中心に製品を紹介、質疑応答でもりあがりました。

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今年は、RCA卒業生でアーティストのユーリ君も引率で久しぶりにアトリエに。会うなり「土佐さん、面白いもの持ってきましたよ!」というので、なになに~、と興味深々。ユーリ君がおもむろにカバンが取り出したものは・・・

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これだあ!スウェーデンの明和電機、「teenage engineering 社」が作ったシンセサイザー、「OP-1」。ぎゃああ、かわいいー! 写真ではわかりにくいが、ボディはアルミの削り出しの重厚さ。なのにコンソールはキュート。そして・・

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ファンクションがいちいち可笑しい。たとえば上写真は、音色にフィルターをかけるエフェクトの画面なんだが・・・なんでボクサー?ラウンドがあがって音色が変わるにつれ、ボクサーも疲れてきて肩で息をしはじめるし・・。

その他、DTMマニアにたまらないツボが満載。ラジオの音声をサンプリングしたり、MTRを思い出す録音機能だったり、はたまたサウンド系のメディアアートのようなマニピュレート画面だったり。いったい何がつまってんだ?という秘密のオモチャ箱のようなシンセなのです。

こうした徹底的にふざけたシンセを作る社員もふざけてるようで、どんだけふざけてるかは、この社長&社員のライブ演奏動画をごらんください

こちらはスウェーデンのミュージシャン、Swedish House Mafiaの演奏動画。ぶいぶいってますねー。

このOP-1、一言でいえば、計器類(コンソール)のおもしろさが秀逸なのです。男はコンソール見るだけで興奮するからねー。 

ではここで、シンセサイザーの計器類(コンソール)の歴史について習。昔のシンセサイザー(①)は、とにかく音をいじくるには計器類を触るしかなかった。それが回路がデジタル化・高性能化・小型化していくと(②)さらに細かいことが増えて、計器類が複雑になっていきました。

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で、最近ではもっともっと回路が小さく・高性能化していって、ソフト化していって、とうとうiPadのように計器類そのものもモニターの向こう側にいってしまった(③)。たしかに安くて便利にはなったけれど、あの「つまみをいじくる」という感覚が、シンセサイザーから消えてしまったんですね。

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それに対し「OP-1」は、ふたたびあの「つまみをいじくる」感覚を復活させてるんですが、これだけなら、大手メーカーが作っている世間のデジタルシンセサイザーと変わらない。OP-1はなにがおもしろいかというと、「デジタル化・高性能化によって、なんの音でも作れてしまうようなになったシンセサイザーの世界。ではいったい、そんななんでもありになってしまった世界で、あえて限定したデジタルシンセを出すなら、なにをチョイスするか?」という点が絶妙なのです。

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この”チョイス感覚の美学”が、言ってしまえば大手シンセサイザーメーカーではありえない、ふざけた機能の選択を可能とし、奇妙でキュートなシンセを作り上げている。

これって大事だとおもうんですよねー。これからの楽器業界において。ほんと、いろいろと考えさせられるシンセでした。そして、ひさしぶりに「物欲」をかきむしられる、商品でありました。

ほしいいいいいいいいい!


 

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サバのぬか漬け

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eATkanazawa で金沢に行ってきた帰り、おみやげ屋さんで「サバのぬか漬け」を発見。知ってます?サバのぬか漬け。めちゃくちゃおいしいですよ、これ。

そもそも「サバ」だけでもうまい。それをぬかに漬けて発酵させて”うまみ成分”を倍増させてるわけだから、ドラッグですよ、ドラッグ。見た瞬間に「ニャー!」って吠えたね。

で、賞味期限を見たら、「5月15日」って書いてある。今が2月だから・・・・3ヶ月も持つのか!と思ったら、もう頭の中は「ニャー!ニャー!ニャー!」って吠えまくりで、気がついたらサバのぬか漬けを3本持ってレジに並んでました。

ただでさえオタマトーンジャンボを手持ちで運んでたので荷物が多かったのですが、さらに3本のサバが追加。ナイロン袋をひっさげて羽田空港へ帰港。空港の廊下をえっちらと歩いていてふと思いました。「もし今が原始時代なら、こんなうまいサバのぬか漬けを3本も、みんなの待つ洞窟に持って帰る僕は、ヒーローだな・・・」と。

漁でうまい獲物を捕まえる。それを持って帰る。みんなに感謝される。・・・なんて分かりやすい男らしさなんだ。

食べ物というのは生きることの原点だからだな。もしこれ現代社会で実現しようとしたら、

①日本中のスーパーとかコンビニから、食べ物を無くす。
②会社の給料を「お金」ではなく、「食べ物」にする。

だな。給料日はお父さん、荷車一杯の米とか肉とかスイーツを積んで帰宅。これはもう妻も子供もよだれをたらしながら大喜びでしょう。わかりやす!

あ、逆もあるのか。お腹をすかせた男たちのもとへ、食べモノをひっさげた女性が帰宅する。・・・あれあれ?こっちの方がリアリティがあるのはなんでだ?

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3人の女の子と5体のロボットと1体の銅像の特撮ストーリー

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このブログでさんざん紹介してきた「ホームセンター式ロボット」たち。実はオタマトーンの広報活動のために設置された「明和電機 特別広報部」に採用された派遣女子社員三名、「NUT」 の後ろで踊る、バックダンサーたちだったんですね。

採用された「花乃三澤」の三名は、よしもとのアイドルグループ「YGA」からの派遣。3月31日にオタマトーンのキャンペーンソング、「おめでTONE ありがTONE(仮)」をリリースします。

ひさしぶりに作詞・作曲をしたんですが、NUTのみなさんの元気とかわいさにピッタリはまって、とてもいい曲になりました。自分の曲を歌っていただける、というのは、本当にありがたいことですねー。

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この曲のPVのイメージとして、「女の子たちがロボットを開発してるのがいいなあ・・・」というイメージがわきおこり、ならば、ここは王道で特撮監督さんに頼んでしまおう!と日本沈没の樋口監督に相談したところ、「社長、ぴったりのがいますゼ!」とご紹介いただいたのが、新進気鋭・若手特撮監督、田口清隆氏

もーね、どんだけ壮大でかつマニアックかつカワイイ映像になったかは、今の時点ではもったいなくて話せません。みなさま、期待しててください!

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PVには僕も登場します。ただし銅像として。やっとたどりつけたハナ肇の境地・・・・

 

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