アトリエ、 大型倉庫棚を制作中。

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いやあ今日は暑かった!これからくるのね、この季節が。節電がんばりましょう。

さて、クーラーなんか最初からない明和電機のアトリエ。現在はなんの作業をしてるかというと、「倉庫棚」づくりです。棚っていっても、無印良品で売ってるような棚じゃないですよ。三階建、鋼材でできた、巨大な棚です。

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上の写真が明和電機のアトリエです。この空間の奥が倉庫になってるんですが・・・・

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わかりますかね。この単管で組んだのが、これまで使っていた倉庫棚です。丈夫は丈夫なんですが、いかんせん震災があったので、はたして大丈夫なのか?という心配もある。そしてなんといっても、がつんと増えた明和電機の製品たちを収納するのには、なんといても手狭。現在、明和電機の製品のほとんどがフランス展で出張中なので、このタイミングでえいや!と収納スペースを拡大してしまえ!という作戦です。

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で、これが現在制作中の倉庫棚の模型。65mm×65mm、厚さ6mmL字鉄鋼材をがっつり組み合わせた構造。

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で、本日は届いた鋼材のひたすら切断。・・・・これがね、重いんです。鋼材の長さは5.5mあるんですが、とてもじゃないけど、一人じゃ持てない。これを二人がかりで高速カッターでひたすら切断。今日は真夏日だったので、工員さんも汗だくです。しかも重いので「腰がいたいっす・・・・社長・・・」と涙目でした。がんばれ!!

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切り出した鋼材。短くても重い。とにかく重い。普段は明和電機、アルミニウムしか使ってないからビビりますね、この重量。

JRの駅とか線路の上には、見事な鉄でできたトラス構造(三角形を利用した丈夫な構造)の架線塔があったりしますが、いかにあれが重いかがわかりました。うすっ!

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トラス構造といえば、「月刊トラスライフ」。全国のトラス構造好きなマニアが愛読している雑誌で、僕も定期購読しています・・・・・って嘘です。

ツイッターで さんが撮影した鉄塔があまりにかっこいいので、適当に表紙を作ってみただけです。アマゾンで検索しても、ヒットしませんよ~

さて、明日は穴あけ作業だ。がんばろー!


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いきなり寒くなって雨。僕は雨男。<ベテューヌ三日目>

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朝起きたら、しとしとと雨。ぎょええ、寒い!昨日までの夏日はなんだったの?あわてて現地のしまむらみたいな店で、Tシャツを2枚も買ったのに、着れないじゃん!

といいいますか、白状しますと、雨を降らしたのは僕です。僕はすさまじい雨男なんです。先週のチューリッヒも、着いた日は真夏日だったのに、次の日か雨。さむーい雨。ああ、かつて、なんど海外ライブの本番に雨を降らしたことか。

思い返せば2003年くらいのフランスライブだったかあ・・・。「夏だからフランスは、ぜったい雨は降らない。100%降らない。だから野外ライブ、やってシルブプレ」と現地のスタッフが言うから、屋根のないステージでライブやったら、思いっきりエンディングで雨が降ってきて、100ボルトがずぶぬれで感電しそうになったし。

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さて、屋根のある会場では今日もたんたんと楽器組み立て。数がありますからねー。今回は明和電機スタッフ6名でやってきました。みなさん手分けしてひたすら組み立て。

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会場にはテオ・ヤンセンの作品も到着。うーん!やっぱりすごい!ご存じない方のためにご説明しますと、この装置、歩くんです。生物みたいにぐにゅぐにゅ歩くんです。でも電気はまったく使いません。なのに神経系があって、方向転換したりするんです。全部空気制御。そしてボディは、ぜんぶ塩ビパイプの加工。

動いてる画像はこちら。

近くで見ると、クランク部分の加工とか、おもわずうなってしまう。もーね、職人の世界ですよ。なんか日本の竹職人を思い出す。近くであきるまで細部が見れるので、ちょっとぜいたくな気分です。うふふ。

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おひるごはんで一苦労。  <ベテューヌ二日目>

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一夜明けてきょうは土曜日。昨晩のヘビメタの爆音も11時には終わり、おかげさまで熟睡。あいかわらず静かな町を歩いて展覧会場へ向かったが・・・かー!暑い!真夏の日差しでTシャツ来てても汗ばみます。

で、会場の「Le 360」に到着。もともとだだっ広い工場を改装して作った展覧会スペース。おお、明和電機にぴったりではないか。

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明和電機の荷物も無事到着。中に入ると、同じ出品者のカナダのアーティスト、[USER]さんたちが、作品を組み立てておりました。さてさて明和電機も組み立て開始。

午前中、がっつり作業をやって、いざランチへ。腹減ったなあ、と工員さんと街を歩いたんですが・・・・開いてる店がない。なめてました、フランスの田舎の土曜日を。食堂もおやすみなのね。そういえば、この町、マクドナルドも、サブウェイも、ましてやコンビニもなかったもんな。
しまったああ!

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で、さんざん歩いてみつけたスーパーで、バーベキューの肉を買ってきて、焼いて食べました。いきなりの合宿ムード炸裂です。どうなるんでしょう、明日からの食生活。

ま、おしいかったんですけどね。

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スイスからフランスへ移動  <ベテューヌ 一日目>

 

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今日はスイスからフランスへ移動。チューリッヒからパリまで飛行機で飛び、パリから電車で一時間半ゆられてベテューヌまで。フランスの北にある、この小さな街は今年文化都市指定で、年間通していろんな催しがおこなれています。明和電機が参加するのはそのひとつ、「TRANSFORMER」という展覧会。

 

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電車でベテューヌについて、タクシーでホテルまで。窓から見える風景は、のどかなフランスの田舎。道を歩いている人はほとんどいない。静かだなあ・・・

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と思っていたら、ホテルのすぐとなりの広場に、ハーレーにのった男たちが大集合。右も左も、革ジャン、ヒゲ、筋肉、サングラス。そして空中には、なぜかバンジージャンプで絶叫する大男。なんなんだ!このアメリカンな空間は!

 

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どうやら、「バイクフェスティバル」が開催されていたようで、特設ステージでは、修理屋のおっちゃんみたいな人がヘビメタバンド(けっこううまい)をやってました。爆音!やかましい!

 

はたして寝れるんかな、今夜・・・・・

 

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ゲーテアヌムを見に行きました。 <5日目>

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今日は一日オフなので、チューリッヒからバーゼルまで電車で移動し、シュタイナーの「ゲーテアヌム」を見てきました。

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ひとことで言えば完璧。ひとりの人間の宗教的なビジョンが、造形に転化して、巨大な空間を作り出している。シュタイナーの芸術家としての造形能力(いわゆるデッサン力)は高くないと思うのだが、問題はそこではない。

宗教をモチーフに自分の表現をする芸術家はたくさんいる。
しかしシュタイナーのように、自分の宗教を作り上げ、それをさらに造形言語で表現した芸術家は稀である。

そこに、僕は感動してしまう。

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ゲーテアヌムの迫力は、建物だけでなく、それを囲む村が、すべてその宗教的な造形言語で覆われていることである。

現在のゲーテアヌムは放火によって新しく作られた2代目である。1代目は典型的なアールヌーボー様式で、それはそれで見事であった。しかしいったん消失することで、コンクリート作りの、堅牢で重厚な、新しい様式の建物として生まれ変わった。

芸術家ならだれしも、自分の表現をすべて捨てて、無から出発することを夢想するだろう。その試練をゲーテアヌムは建造物としてドルナッハの地に刻印している。

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ゲーテアヌムを見たあと、バーゼルまでもどり、ティンゲリー美術館に行った。戦後のマシンアートの流れの中で語られることが多いティンゲリーだが、残念ながらゲーテヌアムを見たあとだと、迫力にかける。

ホワイトキューブの空間に置かれた、アート。

この典型的なプレゼンテーションが、ゲーテアヌムの、壁のすべてを人力で削り、色を塗り、曲線を作り、そしてその中に作品を置くという「徹底的な芸術空間」にくらべると、なんとパターン化したものか。ゲーテアヌムの衝撃が収まったころに、ティンゲリーについては、考察しようと思う。

20世紀型の個人がフィーバーする芸術家のパターンと、シュタイナーのように強烈な思想・宗教を作り上げ、その後の多くの人の心をしばる芸術家のパターン。自分はどちらになりたいのだろう。あるいは、何パーセントが前者で、何パーセントが後者なのだろう。

意外かもしれないが、ゲーテアヌムに僕が近い感覚を持つ場所は、大阪の国立民族学博物館である。梅棹忠夫は、宗教家で芸術家なのかもしれない。

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チワワ笛ワークショップin チューリッヒ <四日目>

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6月1日。今日はライブの二日目ですが、日中は現地のこどもたち20人と「チワワ笛ワークショップ」。

チワワ笛とは?

前回、2006年にチューリッヒで明和電機がライブをやった会場「KUNSTRAUM」で今度はワークショップです。参加したチビッ子たちは、最初に紹介したオタマトーンやノックマンに飛びつき大騒ぎ。

そのあとのワークショップも、大胆に手を動かして作ってました。ハサミやカッターを使うのでひやひやしますが、みんな使えこなせてました。日本でワークショップをやると、ときどきハサミの切断部を先端に持ってきて無理やり切る子とかいて、モノ作りの明和電機としては「おいおい、ハサミも使えんのか!」とびっくりすることがありますが、それがなかったです。

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日本と同じように100円ショップ(1ユーロショップ?)で買ってきた素材でチワワ笛を作りました。しかし顔はなぜかミニバスケットボール、そしてボディはプリングルスなので、かなりワイルドなチワワ笛ができあがりました。

最後はみんなで集まって、合唱。「チューリッヒ チワワ笛合唱団」のみなさんです。

いやあー可愛いなあ。なんでヨーロッパの子供はあんなにかわいいのに、大きくなるとみんな毛むくじゃらの大男になるんだろう。謎だ。昆虫なみの変態(メタモルフォーゼ)だ。

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さて、チワワといえば、ライブネタの「チワワの歌」。こちらはしっかり練習をしてライブにのぞみましたので、ばっちりウケました。

二日目は、さらにたくさんのお客さんがご来場で、超満員。熱い!熱気でむんむん!みなさん汗だくになりながらも、社歌のダンスを踊り、笑顔でした。物販のオタマトーンたちもあっというまに完売。よかったよかった。

「自分が好きなことを徹底的にやったら、人が笑顔になる。そのくらい好きなことに打ち込みなさい」。・・・・というニュアンスなことをダライ=ラマが言ってました。これからも、精進しようと思います!

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