ABUロボコン世界大会 in バンコク

昨年にひきつづき、NHKで放送される「ABUロボコン世界大会」のレポーターで、今年はタイのバンコクにいってきました。

昨年は圧倒的な中国の強さ、そしてまさかの日本の予選リーグ敗退という結果でしたが、今年の日本代表東大チームは・・・がんばった!よくやった!そのくわしい内容については9月19日の放送をごらんください!

 

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さて、今年のロボコンの競技内容は、わかりやすく説明すると、上の写真で社長が頭にのせている「ロイ・クラトン」というタイの伝統的な”流し燈篭”を作るというもの。

詳しいルールはこちら!

 

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上はその概念図です。 ①ベースのろうそ台を置く ②円盤を二台のせる

③ろうそくを三本のせる ④ろうそくに炎をのせる

これで「ロイ・クラトン」の完成です。

実際は三台のロボットでこの作業を行います。ロイクラトンがもしケーキだとするならば、「いかに自動で早くケーキを作るか?」に似ている競技です。ただし、そのケーキを作る工場は”競技場”で、そのケーキ制作ロボットたちは揺れ動く船便で各国から届くのであちこちガタがきており、、さらに一日のセットアップ&調整でそれを動かさなければならないという、過酷な競技になります。

 

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東大チームのみなさん。中央のメガネの方がリーダーの紺野くん。とにかく勝つためのチーム作りだけをこの一年考えてきたそうです。「先輩方が勝てなかった理由をさんざん聞いてきた。現場のコンデュションが違うとか。そういうこともすべてひっくるめて勝つにはどうすればいいか、あらゆる設定を考え、制作し、練習してきた」そうです。その結果は・・・とにかく9月19日の放送を!

 

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試合会場はとにかく緊張の声援の嵐でした。明和電機のライブで自分のマシンが壊れるのよりも

人のマシンが壊れることを見る方が、胸が苦しくなりますね。ほんと、足がぶるぶるでした。

 

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これはタイのチームのマシンにそえられた花。たぶんお守りなんだと思います。なんだかロボコンチームのみなさんの、技術にかける信頼や自信と、それでも足りない勝ちたい思いやぬぐいきれない不安が、澄んだ気持ちなって”花”に昇華したようで、ジーンときました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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成田空港行きで、またもやトラブル

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8月の末から、タイとオーストリアとドイツへ出張します。

 

・タイ(バンコク)・・・NHKのABUロボコン世界大会のレポーターの仕事、

・オーストリア(リンツ)・・・アルスエレクトロニカでの「筑波大学展」の展示。

・ドイツ(ミュンヘン)・・・ドイツ博物館で19世紀の「ボイスメカニクスマシン」の視察。

 

さて、一か月前のフランス行きで、まさかの「成田空港だと思ってたら羽田空港発だった」事件で、驚愕のあまり空港の床にアゴを突き刺してしまったアタクシ社長。ANAのカウンター嬢のすばらしい手配でなんとか別便で飛ぶことができました。

もう、あんな、ドキドキはいや。

ということで今回の海外出張、慎重に慎重を重ね、出発したんですが・・・またも事件はおきました。なんと成田行きの僕の乗ってる電車に飛び込み自殺。最近は新小岩で飛びこむ方が非常に多いのですが、まさかのビンゴ。

「列車が急停車します」という、見たこともない電光掲示が流れ、いきなり電車が急ブレーキ。「ただいま人身事故がありました。復旧のめどは立っていません」という非情なアナウンスに、またもや驚愕で落下した僕のアゴは、成田エキスプレスのリノリウムも床に突き刺さりました。

 

その後40分まったく動かず、結局一時間遅れで空港に到着。当然乗りたい便は出発しており、タイ航空の配慮で次の便の「プーケット経由タイ行き、ただし10時間」というロングフライトで、なんとかバンコクにたどり着きました。

そのドタバタの模様は例によってツイッターで実況中継。ご興味がある方こちら。

二度も立て続けにアクシデントと、なんとそれを切り抜けるミラクル。いったい神は僕になんの試練を与えようとしてるのでしょうか?






















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なーんも持っていない自分

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この間の日曜日、大阪の名村造船所跡地で開催されたアートイベント「カロウルエの街」で、ライブをやってきました。もともと造船所だった場所なので、「イカリを揚げよう」とか「明和電機社歌」がはまりましたねー。45分ほどのショートバージョンライブでしたが、盛り上がりました。

さてイベントが終わり、撤収を終え、出演者のみなさんやスタッフの方々と打ち上げをし(途中で寝てました・・)、夜中の3時ごろに宿に戻りました。この宿というのが、いかしてまして、名前を「AIR大阪」というんですが、一軒家を改造したかなりアーティスティックな建物なんです。

もともとビジネスホテルらしいんですが、そんな痕跡はゼロ。一言でいえば下宿?とにかく安くて変わった宿なので、興味のある方はぜひ。たまに長期でアーティストの方がレジデンスしてたりします。

で、この宿の雰囲気が、僕が美大浪人時代、広島の並木通りにあった下宿に似てたんですねー。その広島の下宿は、風呂なし共同トイレ、六畳一間で、なぜか立派な床の間がついているというかなりかわった部屋でした。

とにかく浪人生というのは社会のどこにも所属していないので、なんだか腰が引けた、うしろめたい気分でした。もちろん明和電機なんてまったく関係なく、魚器シリーズのかけらもない時代。芸術家になりたいという夢はあるけど、世間に売って出る表現なんてもってない。朝から晩までデッサンとか静物の着彩とかやってました。

とにかくなんもないわけです。

近くのクレープ屋でバイトしてたんですが、そこはなぜかミッシェル・ポルナレフとかシルビ・バルタンとかおフランスなサウンドが流れまくってました。それもなかなか切なくてねー。

今はどうかわかりませんが、広島の中心街のそごうのあたりは、夕方5時になるとなぜかミッシェル・ポルナレフの「HOLIDAYS」って曲がオルゴールで爆音で流れてました。それもまたまた切なくてねー。とにかく社会のどこにも所属してない背徳感を加速してくれるわけですよ、ミッシェルさんが。(このトラウマが、その後”ミッシェル信道”という、いまだ明和ファンの間で物議を醸し出してるキャラクターを生むのだが・・・)

でもふと、あのときの何も持っていなかった原点の気持ちに立ち返ってみたらどうなんだろうと思った。AIR大阪のなーんもない部屋の中で。ぼんやり寝ぼけた頭の中で思ったのは、たぶん作品うんぬんよりも、自分とは何だろうってことをやっぱり思索しちゃうだろうなあ、と。

表現者にとって自信とは、制作物しかない。制作物があればあるほど、「自分はまだまだ作れる。」という安定感?のようなものが生まれる。長年表現活動をしていれば、なんどもピンチはやってくる。でもしたたかにそれを乗り越えていれば、やっぱりそれも自信になる。

魚器シリーズを始めて20年。もう、この時間をすごしてきたことが、自信なわけです。

でもかつては僕もなーんもなかったわけで。今は自信がいっぱいつまったこころの中には、不安しか入ってなかった時期があった。あったんだよねー。

ほんと。あったんだよなー。

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お笑いがジェット展  開催しました!

 

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先週の木曜日から土曜日の3日間、よしもとワンダーキャンプのイベントのひとつとして、「お笑いがジェット展」が開催されました。わたくし社長、この展覧会の発案&会場構成、いまはやりの言葉でいえばキュレーションを行いました。

まずはこのイベントの企画意図を含めた社長の挨拶文です。

 


 

「お笑いガジェット展」にようこそ。笑いを生みだす芸人さんは、日々、その肉体を鍛錬して
お笑いを生み出していますが、ときにはちょっとした道具を使うことがあります。古くは落語
家さんの「扇子」。“箸”や“舟の櫂(オール)”になることで、話芸に花をそえました。また吉本
の芸人さんの中にも「ハリセン」や「灰皿」などの道具を巧みに使って、新しいギャグを生み
だしている方々もいます。

こうしたお笑い芸人さんたちが、自らの笑いをパワーアップさせるために使う道具を「お笑い
ガジェット」と呼ぶことにしました。この展示では、若手お笑い芸人さんたちが自らの手で作
りだした「お笑いガジェット」をコレクションしてみました。そこには肉体が生みだす笑いと
はちょっと異なる、「モノになった笑い」の味わい深さがあります。

ナンセンスな「お笑いガジェット」の道具たちをおたのしみください。

明和電機代表取締役社長 土佐信道

 


 

 

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芸人さんって、絵がうまいんですねー。麒麟川島さん・パンクブーブー佐藤さん・オリエンタルラジオ中田、鉄拳さんらが描いたパラパラ漫画や、佐久間さん、レイザーラモンHGさんのイラスト漫画。

 

さて、それでは会場に飾られていた、お笑いガジェットを紹介。芸人さん本人がいなくて、その笑いのエッセンスだけが展示されてるようで、面白かったです。見ようによっては、ショッカーの怪人大集合・・・・。

 

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もう中学生

彼のネタの必需品「段ボールセット」。色使いやデザインなど、見ているだけでとてもほのぼの癒されます。これらは全て彼の手作り作品。家には作品専用の物置があって、過去の作品が全て保管されています。

 

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くまだまさし

今回展示している小道具は「ダンディーサングラス」「ダンディーワイングラス」「イア~ンブレラー」。これら、全てくまだまさしと奥さんの手作り作品。くまだまさしのオゲレツネタの裏側には、夫婦愛が隠されていたのです。

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佐久間一行

R-1ぐらんぷり決勝戦のネタで一躍有名になった「井戸」です。コミカルなBGMと意表を突くスタイルで一度見たら忘れられないこのネタ。よく見るとこの井戸、けっこうリアルにできています。

 

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大西ライオン

大西ライオンといえば、この衣装とライオンのかぶり物。かぶり物は段ボール製の特注品。細部までホンモノの特徴をよくとらえてます。ネタの時はこの衣装とかぶり物で登場するため、服を着てると誰かわかりません。

 

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野生爆弾

ガムテープで様々な小道具を作り上げる彼らの作品は、一見雑にも見えるが、なんとも味のあ
る一品に仕上がっています。また、川島が描く「ハゲオッパイ」の絵も独特の画風で見る者の脳裏に焼きつく作品です。

 

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レイザーラモン

今回は、ご存知HGとRGの衣装とHGが描いたイラストをご覧いただきます。更に、必見はRGのキャラクター「シルバーウルフ」の衣装。シルバーウルフの設定は、「ロシアでオオカミに育てられた少年」だそうです。

 

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ダイノジ

大地は、「世界エア・ギター選手権」に出場し、2006年と2007年連続優勝という快挙を成し遂
げた。その時の衣装が、こちらの虎柄セーター。2人は、この衣装で2006年の紅白歌合戦にも出演している。

 

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明和電機

パチモク(指パッチン木魚)
指につけた特殊な100vのスイッチで指パッチンをすると電気が流れ、背中に背負ったウ
ィングの木魚がポクッと鳴る。ウィングは開閉式

ハリセンボンブ
飛び出し式のハリセン。殴った回数をカウントするカウンターつき。

 

 

いかがでしょうか。

会期中は毎日出展者のみなさんとクロストーク。これが面白かった!その報告はのちほど!













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サーカスの人生と自分の人生。どこが違うのだろうか。

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三日かかる作業を二日で終え、今日はオフ日。運がいいことに、ベスーンの小さな町にサーカスがきているらしく、これはラッキー!とODAくんと見に行きました。

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街を流れる川の近くの駐車場に来てます!サーカスの一座が。なんでもフランスで一番有名なサーカスとか。街じゅうの親子連れが大集合してました。

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これが宣伝カー。昼間はこの車が口上をしながら街を走り回ってました。この得たいのしれない造形。こんなのが街にやってきたら、子供なら一発で好奇心が爆発でしょう。

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あちこちに描かれているサーカスのグラフィック。あげあげです。

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中に入ると、円形の広い空間。中央には砂が巻かれたステージ。「おお!すごい!」と眺めていたら、4歳ぐらいの制服を着たかわいい子供が、僕の持っているチケットを見せろというジェスチャーをしてる。え?なに?君はサーカスの一座の子供か?チケットを見たいのか?と渡して見ると、いきなりスタスタと歩き始めた。なんと、席まで誘導してくれてるのである。この4歳のちびっ子が!

もーね。心の中で号泣ですよ。この演出で。ちびっ子は席を見つけると、ここに座れと小さな手でジェスチャー。あかん、なまじヨーロッパの子供は天使みたいにかわいすぎるから、余計泣ける。ほんと日本の4歳児のトイザらスで絶叫してるのとはえらい違いです。いきなりサーカスの芸事の深さを見せつけれました。

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冒頭の出しものはいきなり猛獣ショー。吠えまくるライオン、トラをムチで操って、いろんな芸をさせる猛獣使い。・・・こわすぎる。頼むから檻、倒れないでください、と祈りました。

そのあともグラマラスな女性による空中ロープショー、インディアンによる超絶鞭さばき、カウボーイのロープ芸、軽業ピエロの階段使ったジャグリング、手品、馬の芸、ラクダの芸、牛の芸・・・とにかくどんどん面白い芸が登場する。

映像とかレーザーとか音響とか、そんなテクノロジーなんていっさい頼らない肉体芸のオンパレード。だれが見たって面白いんですね。

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で、途中に一座の子供たちも軽業やジャグリング(めっちゃうまい)で登場するんですが・・・あの4歳児も出演!まったく芸ができないので、ただ腰を振って踊ってるだけなんだか、これがかわいい!まったくセクシーじゃないのに山本リンダを目指してるみたいで、えらいかわいかったです。

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さて、2時間ほどのサーカスを見終わって外に出るともう8時過ぎ。といってもフランスの時期はまだまだ明るい。静かな夕暮れの中に、サーカスの一座のみなさんが住むトレーラーハウスが駐車してました。これまたすごい。トランスフォームして壁が飛び出して家になる車です。

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たくさん登場する動物たちも、トレーラーハウスが家でした。上の写真にはライオンが住んでました。

僕がサーカスを見たのは小学校のときの「木下大サーカス」以来。なんとなく昔のイメージでサーカスを思い描いていたら、以外にもトレーラーハウスのようなシステムが近代化しててびっくりした。もしかしたら、あの家の中は、僕の家より広いかもしれないし、豪華かもしれない。

とはいえサーカスの一座は旅芸人。ひとつとことには定住しない、流れてゆく人生。ヨーロッパの厳格なキリスト教社会の中で、このノマドな人々の暮らしはアウトサイドだけれども、だからこそ非日常なものを見せてくれる、退屈な世界からの解放だったのかな?と思いました。

出演者がすべて家族、というのも強烈なドラマでした。例えば映画を見たとき、上映中はそのフィクションの世界にどっぷり浸りますが、終焉の会場の電気がついたとたん、現実にひきもどされます。しかしサーカスは、華やかなショーが終わっても、会場の外に家族の住む家や、動物たちや、テントがあって、ある家族の人生全体が見えてしまうのです。これはガツンとくるドラマです。ドラマじゃないんだけど。

いろんなことを考えさせられました。

例えば空中でロープ芸をしてたグラマーな女性は、たぶんお母ちゃんでしょう。そして下でそのロープを操ってたのはもしかするとお父ちゃんでしょう。お父ちゃんがロープさばきを間違えると首に巻きついて窒息死です。お母ちゃんも芸をミスすると墜落死です。ただただ、お互いの芸の鍛錬を信用してるからできること。

これはとてもあやういように思えるけど、逆にいえば、その芸があるかぎり食っていける。このことの、僕らクリエーターのような「フリーランス」の生き方と、何が違うのだろう。変わらないのではないか。

そしてサーカスは家族が結束してないとできない商売。社会から見ればアウトサイドにいるサーカスの一座はアウトサイドだからこそ、家族が力をあわせて結束している。定住して安定しているインサイドの社会の方が、家族関係が希薄だったりする。はたしてどっちがいいのだろうか。

4歳のちびっ子も、今は何もできないけど、やがてお兄ちゃんたちみたいにジャグリングがうまくなり、ライオンも操って、大人の女になったら、空中で華麗な肉体芸を見せるようになるのだろう。サーカスにはおじいちゃん、お父さん、こどもの親子三代が全部出演してるので、そんな一人の人間の長い人生も見えてしまう。

こうしたことが、すべて「では、サーカスと比較して、自分の人生はなんなのか?」という問いかけになる。これが深い。とても深い。よくサーカスにハマる人がいるというが、わかる気がする。華やかなショーの素晴らしさももちろんあるが、その余韻の中に、先の「問いかけ」があるのだ。この自問に惹かれて、またテントをくぐるのだろう。

芸術家である僕の人生はサーカスとそんなにかわらないと思う。現に今回のフランスも、旅芸人のように機材を抱えてやってきたし、おかしなマシンを見せるパフォーマンスで収入を得た。
たぶんこのパターンの暮らしは、一生つづくだろうし、定住とか安定にはまったく興味がない。
覚悟というと大げさだけど、それは例えば父親の人生とか、兄の人生とか見ながら育って、ああ、そういうもんだろうな、と小さい時から納得してしまったことなのだと思う。

サーカスは面白い。また機会があれば見てみたいと思いました。

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うりゃあ!展示の片付けだああ!

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さて展示も終わり、撤収作業をしたんですが・・・これがつらかった!今回は日本からの人員は僕と工員のODA君の二名。ODA君は英語も抜群、作業能力も抜群で、いわゆる「ひとりで一個師団を全滅させることができる男」なみにスキルがあるのだが、それでも彼と二人きりの撤収作業は大変でした。

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上写真が今回の梱包箱たちです。全部で巨大な箱が30箱。どうでしょうか、今回のミッションの過酷さが伝わるでしょうか・・。この中に製品を全部分解して納めなければならなかったのです。

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とはいえ!完全に二人きりではありませんでした。現地の屈曲なフランス男性たちにも手伝っていただきました。どうでしょう、上の写真。まるでリュック・ベッソンの映画に出てきそうな濃ゆい男たち。彼らが一日目は、ばしばし手伝ってくれました。

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そして二日目に手伝ってくれたのは、今度はさわやかなフレンチ草食男子たち。みなさんバンドやってるそうです。前日の濃ゆい男たちとのギャップがすごかったです。同じフランス人でもいろんな方がいるんですね。

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二日目は梱包して箱詰めという非常にデリケートな作業なので、フレンチ草食男子たちはばっちりでした。

とはいえ、最後の最後は、くわしい収納方法を知っている僕とODAくんのみの作業。やることがなくなったので、フレンチ草食男子たちも5時にはとっとと帰宅。

「社長・・・全身筋肉痛で、体が動きません・・・」

という遭難寸前のODAくんと二人、最後の梱包・箱詰めを行いました。この作業の模様をトゥギャッターでまとめたので、ごらんください。

>>こちら

がんばった甲斐があって、本来なら三日かかる撤収作業を二日で終えました。もう、最後は意地だったね。「明日は休みにするんだあ~!!」って。

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ベスーン「TRANSFORMER展」 最終日

 

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飛行機はどうなることかと思いましたが、無事にフランスに到着!そしてベスーンで行われている「TRANSFORMER展」の最終日を見てきました。実は展覧会が始まる前に帰国してしまったので、ちゃんとお客さんが入ってる展示を見るのは今回が初めて。

 

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会場はけっこう子供が多くて、オタマトーンジャンボが人気でした。上の少年は、その中でもオタマをえらく気に入ったらしく、父親が何度も帰ろう!といっても聞かず、オタマにしがみついて演奏してました。途中、僕になんか訴えてましたが、フランス語なのでまったくわかりませんでした。たぶん「おまえすげーな、おもしろいもの作ってんな。みとめるよ。また来いよシルブプレ」みたいな意味だったと思います(想像)。

 

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今回は明和電機の初期の「魚器(NAKI)シリーズ」から最新の「ボイスメカニクスシリーズ」まで全部もっていきました。最終日もあり、たくさんのお客さんがいらしてました。会場のくわしい模様は以下のYOUTUBEにアップしたスライドショーをごらんください。

 
   

 
 

この展覧会はグループ展で明和電機のほかに「芸術的な機械」を作る作家さんが出展していました。

 

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日本でもおなじみのテオ・ヤンセンさんの作品。塩ビパイプでできた生命体。展示中、じっくり細部を近くで見て、その作りのすばらしさにつくづく感心しました。日本の竹細工のような伝統芸能につうじる「手で考えた痕跡」が見えるマシンアートでした。

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チコ・マクマトリーさんの「トーテモバイル」。これもすごかった。フランスの車、シトロエンがトランスフォームして、巨大なトーテムポールに変形するというもの。工業製品が呪術的な彫刻にゆっくりかわる迫力は、いろんなことを考えさせられました。

 

こうした世界のナンセンスマシーンと一緒に明和電機の機械を展示できて、とても光栄でした。ほんといつも思いますが、日本にも変人はたくさんいますが、世界には同じくらい変人がたくさんいるんですね。

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